JOHNNIE TAYLOR / WHO'S MAKING LOVE
1990/米FANTASY/SCD-4115-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968?)
いまいち知名度こそは低いものの実力派シンガー。ブルージーな1作目『Wanted One Soul Singer』もCDで入手できるけど、断然こっちの方がお薦め。1曲目の「Who's Making Love」のシャウトにまず度肝を抜かれる。アップテンポから、ミディアム・スローな曲まで実に表現力豊かに歌い上げる。Sam Cookeの後任としてSoul Stirrersに加入した背景もあり、ゴスペルの影響もちらほら伺える。

THE MAR-KEYS / DAMIFIKNOW!/MEMPHIS EXPERIENCE
1990/英ACE/CDSXD 959/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969/71)
M.G.'sがStaxを支えるリズムセクションならば、このMar-KeysはStaxを支えるホーンセクション部隊です。彼らは本作には入っていませんが「Last Night」の大ヒットでも有名ですね。ホーンが主体のインストなんでこうたくさん並べて聴くと個人的にはちと辛いですが、勿論カッコいいのも入っています。けど、やっぱ私はM.G.'sの方が好きかな。どちらかというと後者のアルバムの方がファンキーでカッコいいです。

OTIS REDING / THE OTIS REDDING ANTHOLOGY
1998/EAST WEST JAPAN/AMCY-2923-4/2CD
ソウルの王様Otis ReddingのRhino編集2枚組ベスト。このCDにはStax入りする以前に吹き込んだ「Shout Bamalama」も含む好編集。バラードとかほんと迫力が凄いですよ、とてつもなくディープ。「Security」とか何度聴いたことか…一般的にはAretha Franklinのカバーバージョンが有名ですが、私は断然Otisが歌う「Respect」の方が好きです。スタックス・リズム隊のゴツゴツした硬質なサウンドがたまらなくカッコいいです。キング・オブ・ソウルよ安らかに…

OTIS REDDING / IT'S NOT JUST SENTIMENTAL
1992/英ACE/CDSXD 041/CD
未発表曲&別テイク集。14曲が未発表曲で7曲が別テイクです。「Loving By The Pound」はOtis流ノーザンソウルでメチャメチャお薦めです。カッコよすぎ。Driftersの「There Goes My Baby」のカバーとかすっかりOtis節で自分のものにしてます。テンポが倍くらいの速さのバージョンの「Respect」もメチャメチャカッコいいので、必聴です。テンション高いOtisのパワーに圧倒されること間違い無し。もっと発掘して!!
                       
RUBY JOHNSON / I'LL RUN YOUR HURT AWAY
1993/米FANTASY/SCD-8580-2/CD
収録曲20曲中14曲が未発表曲で、他の6曲はVoltでのシングル3枚の両面を収めた編集盤。彼女は91年に9枚組のシングルボックスが出るまで、一部の熱心なソウルファン意外にはあまり知られてなかったそうです。収録曲はバラードが中心ですが、どの曲も重厚に歌い上げていて、これぞディープ・ソウルって感じです。こういった知名度の低いアーティストもレベルが高かったりするのでStaxは侮れません。恐るべし。