ALLEN TOUSSAINT / SOUTHERN NIGHTS
1991/WARNER/WPCP-4415/CD (ORIGINAL RELEASED : 1975)
ニューオリンズが生んだ屈指の名盤。ニューオリンズでプロデューサーとして活躍していたAllen Toussaintのソロアルバム。バックの演奏を務めているのがMetersなのだから、これで悪いはずがありません。内容はというとエキゾチックな香りも感じるメロウ・ファンク。次から次へと飛び出してくる心地よいメロディにうっとり。名曲中の名曲「Southern Nights」聴いてると安らかな気持ちになります。彼のソフトな歌声がたまりません。蒸し暑い夏の日にピッタリな1枚。

ALVIN 'RED' TYLER / ROCKIN' AND ROLLIN'
1993/P-VINE/PCD-2486/CD (ORIGINAL RELEASED :196?)
ニューオリンズ界きってのサックス・プレイヤー、それがこのAlvin Tyler。40年代末からニューオリンズのホーンセクションの中心として数々(数え上げたらキリが無い程!)のセッション・ワークをこなしてきましたが、これは60年代初めにAceより発表した自己名義でのアルバムに彼が関わった作品5曲を追加したもの。インスト曲が大半を占める分、彼のサックス・ブロウが十分に堪能できます。なかでも「Double Whammy」「Snake Eyes」あたりは格別の出来。

Dr.JOHN / ANTHOLOGY
1993/米RHINO/R2 71450/2CD
ホワイト・ニューオリンズR&Bの頂点に君臨する、言わずと知れたDr.John。このアンソロジーは本名のMac Rebennack名義の作品と、セッションとして参加した曲等も含んだ59年から89年にかけての作品を集めたもの。この人もキャリアが長いので、これでキャリアが何となく掴めるでしょう。この人のサウンドこそ、いわゆる"Gumbo"というのに相応しいでしょう。"Gumbo"とはゴッタ煮という意味ですが、まさにその通り様々な音楽の要素が混じっています。
                       
IRMA THOMAS / TIME IS ON MY SIDE THE BEST OF
1992/米EMI/CDP-97988/CD
ニューオリンズの歌姫ことIrma ThomasのMinit/Inperialの音源を集めた編集盤。Allen ToussaintがプロデュースしたMinitでの作品は渋めのニューオリンズR&Bサウンド。Inperialに移ってからはややポップ目になり、Jackie Deshannon作の「Break-A-Way」や、この人がオリジナルではないけどRolling Stonesのカバーでお馴染みの「Time Is On My Side」等、良い曲たくさん入ってます。また、パワフルでキュートな歌声も素敵です。

THE METERS / ANTHOLOGY
1995/米RHINO/R2 71869/2CD
ファンキーなのを聴きたければこのMetersを聴けとはよく言ったものです。通称セカンドライン・ファンクと呼ばれるサウンドはシンコペイトするリズムが生み出す骨太グルーヴ。これはJosie〜Repriseとレーベルの枠を越えたアンソロジー。初期はシンプルなインストがメインですが、後期は徐々に歌モノの比重も増えてきます。様々な音楽の要素を取り入れつつも消化不良になることなくファンキーサウンドを生み出す彼らのワン・アンド・オンリーなサウンドはとにかく必聴!!