COOKIE & THE CUPCAKES / FROM LOUISIANA BAOU
1990/P-VINE/PCD-2138/CD
これは、ニューオリンズものじゃないですけど、ルイジアナR&BとニューオリンズR&Bは非常に密接な関係でもあるし、何よりも内容が素晴らしいのでここに掲載させて頂きます。ほぼ同内容のCD(CDCHD 142)が英Aceから出てます。「I'm Twisted」はSkaのリズムを取り入れたダンスナンバー。バックのピアノの入り方とかはニューオリンズサウンドに近いですが、こちらは哀愁漂うスワンプR&Bといったところでしょうか。このゆるい感じが病みつきになりそうです。

EARL KING / THOSE LONELY,LONELY NIGHTS
1993/P-VINE/PCD-2478/CD
50年代ニューオリンズR&B屈指のミュージシャンといったらこのEarl Kingでしょう。このCDはSpecialtyとAceでの音源を編集した素晴らしい内容。Huey SithのピアノをフィーチャーしたゴキゲンなニューオリンズR&Bの数々が聴けます。大ヒットとなった「Those Lonely, Lonely Nights」はこれでもかという位ニューオリンズ・ピアノが転がりつづける哀愁漂うミディアムナンバー。Guitar Slimの影響を受けた彼自身のギタープレイも味があって良いです。
                       
FATS DOMINO / THEY CALL ME THE FAT MAN...
1991/米EMI/E2-7-96784-2/4CD
Rock'nRollのオリジネイターとしても海外ではElvis Presleyと並んで高い評価を得ているのに、国内では無視されつつあるのがなんとも悲しい限り。これは、91年に出された4枚組ボックスセット。これも今は廃盤になってしまってるんですが、最近ようやく似たような内容のボックスも出たようです。さすがにボックスを… とまでは言いませんので、とりあえずたくさん曲が入ってるベスト盤がいいでしょう。ただ注意して欲しいのは何よりもまずImperial時代を選ぶという事です。Fats DominoはなんといってもこのInperial時代が最高。Dave Bartholomewとの2人3脚でヒットチャートに送り出した曲はなんと63曲というから驚きです。ニューオリンズ・スタイルのピアノにのせて陽気に歌われる作品の数々と、ニューオリンズR&Bサウンドの原点はここにあると言えるでしょう。

GUITAR SLIM / THE THINGS THAT I USED TO DO
1993/P-VINE/PCD-1909/CD (ORIGINAL RELEASED : 1954?)
50年代ニューオリンズ・ブルースの名盤にシングルを追加した日本編集盤。英Aceからほぼ同内容のCD(CDCHD 318)が出てます。54年に1番売れたレコードだった表題曲「The Things〜」はバックのゆるいニューオリンズ・サウンドにSlimのギターが絡む名曲。ちなみにこの曲でピアノを弾いてるのはあのRay Charlesです。ブルースとニューオリンズ・サウンドが融合した歴史的瞬間がギッシリ詰まってます。また、「Guitar Slim」でのギタープレイも聴き所。

LITTLE RICHARD / R&B BEST MASTERS
1997/P-VINE/PVCP-8109/CD
いまさら説明不要でしょうが、偉大なるRock'n'Rollの祖。Specialtyから出した作品はどれも素晴らしいの一言です。Specialty以前はヒットに恵まれなかったというが、Specialtyで何故彼がヒットを連発したかというと、その秘密はニューオリンズにあり。ニューオリンズの腕利きミュージシャンと組ませた結果が…もういうまでもありませんね。切り裂くようなサックスに激しく鳴らされる3連ピアノと、ニューオリンズがロックを生み出したこれらの作品はとにかく聴くべし。