ELOISE LAWS / LOVE FACTORY
1999/英SEQUEL/NEMCD 434/CD
末期のInvistusが放った最後の輝き、それがEloise Laws。アルバムは77年だがそれ以前に関連レーベルのMusic Merchantからシングルも出しています。これはそのアルバムとInvictusでのシングルを収録したInvictus時代全曲集。時代背景もあるでしょうが、ディスコっぽい曲もあるもののダンサブルでソウルフルな最後のノーザンソウル傑作アルバムと呼んで差し支えはないはず。H-D-Hのペンによる「Love Factory」は完全無敵のノーザンソウルで必聴です。

FREDA PAYNE / UNHUUKED GENERATION
2001/英SANCTUARY/CMDDD 341/2CD
70年の『Band Of Gold』、71年の「Contact」、73年の『Reaching Out』にアルバム未収録曲、バージョン違いを収めたInvictus全曲集2枚組CD。クラブクラシック「Band Of Gold」はやっぱりいつ聴いてもカッコいいです。力強いドラミングについつい足踏みしてしまいます。ミディアム/スローナンバーが多い中、ノーザンライクな楽曲のカッコよさ。勿論、ミディアムナンバーも味があっていいです。全体的に洗練された上品かつゴージャスな作品群に仕上がっています。

FLAMING EMBER / WESTBOUND NO.9
1999/英SEQUEL/NEMCD 432/CD
Hot Wax在籍の白人ファンク・グループが71年に発表した2枚のアルバムをカップリングしたCD。Motownで言うならばRare Earth、といえばイメージしやすいでしょうか。ヒットした表題曲「Westbound No.9」は疑う余地のない完璧なノーザンソウル。ノリのいいデトロイドサウンドで非常にダンサブル。「I'm Not By Brother's Keeper」とかもダンサーとしては一級品。Invictus/Hot Waxの中でもあまり語られませんが、白だの黒だのというのが全く関係ないカッコよさ。

THE GLASS HOUSE / CRUMBS OFF THE TABLE
1999/英SEQUEL/NEMCD 988/CD (ORIGINAL RELEASED : 1971/72)
このCDもリリースしたアルバム2枚にアルバム未収録曲を収めたもの。Invictus全盛にリリースされてますが、どちらかといったらこのグループは甘めのバラードが売りのグループです。しかし、「Touch Me Jesus」の様なファンキー・ノーザンナンバーもあるので、そっち系の人にも十分お薦めできる内容になってます。「Giving Up The Ring」もファンキーサウンドに抜群のコーラスワークが絡む好サウンド。この時期リリースされたInvictusの作品はどれも素晴らしい。

HOLLAND-DOZIER-HOLLAND / WHY CAN'T WE BE LOVERS
2000/英SANCTUARY/CMDDD 046/2CD
Lamon Dozierが残したアルバム『Love And Beauty』をDisc1に、H-D-H各々のシングル音源(単独名義だったり連名だったりします)をDisc2にまとめたH-D-HのInvictus音源アンソロジー。Motown時代は初期を除いては完全に作曲サイドに専念していた彼らですが、Invictusでは自身のレーベルということもあってか自身の作品も残してますね。『Love And Beauty』の方はメロウグルーヴの好作品で作品としても聴き応えあります。スウィートな感触がいいですね。