BILLY STEWART / ONE MORE TIME
1988/米MCA/CHD-6027/CD
ユニークな歌い方で一世を風靡した巨漢シンガーの代表曲「Summertime」を含む好編集盤。バラードでいえば「Sitting In The Park」あたりが素晴らしい。60年中頃からシカゴ・サウンドに急接近し、ノーザン・ライクな作品を残しました。それらはCDの後半にしっかり収められてます。上手く言葉にできませんが、独特の魅力があるシンガーです。惜しいことに70年に事故によって帰らぬ人となりました。

BO DIDDLEY / HEY! BO DIDDLEY/BO DIDDLEY
199?/英BGO/BGOCD287/CD (ORIGINAL RELEASED : 1962/63)
一度聴いたら耳から離れない独特のビートで有名なBo Diddley。意外にもこれぞといったベスト盤がないので、とりあえず人気の「Here 'Tis」が入ってるこのCDを。他には2枚組の『The Chess Box』か『EP Collection』あたりがお薦めかな。基本構成がギター、ドラム、マラカスというのも驚きだが、凶悪なジャングルビートの諸作品にやられる事間違いなし。似てる曲が多いとか、あえて言わないで下さい。つべこべ言わず男気溢れるビートを黙って聴くべし。

CHUCK BERRY / BEST ONE
1995/MCAビクター/MVCM-2521/CD
偉大なるRock'n'Rollの祖Chuck Berry先生。これは彼の代表曲を28曲も詰め込んだ最高のベスト盤。「Johnny B. Goode」に代表されるRock'n'Rollナンバーの数々も最高だが、ここではあえて「Brown Eyed Handsome Man」の様なリズムナンバーを推したい。収録曲のほとんどが誰かしらにカバーされてるってのも驚き。こういったベスト盤の他にオリジナルアルバムを聴くと彼の意外な一面も聴くことができるので、そちらも要チェック。

ETTA JAMES / TELL MAMA
2001/米MCA/088 112 518-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
生粋のブルース・シンガーである彼女がマスル・ショールズにて録音したサザン・ソウルの名盤に10曲も追加した素晴らしいCD再発。表題曲「Tell Mama」もさることながら、バラードの名作「I'd Rather Go Blind」はいつ聴いても胸に染みる名曲。「Watch Dog」はノーザンスタイルのキャチーな佳曲。独特のマスル・ショールズ・サウンドも素晴らしいですが、彼女のディープでパワフルな歌声にも痺れます。ボーナストラックも同様にいい曲ばかり。バラエティに富んだ傑作。

MUDDY WATERS / THE CHESS BOX
1989/米MCA/CHD3-80002/3CD
もはや説明不要のブルース界の大御所Muddy Waters。Rolling Stonesが彼の曲名からグループ名をつけたってのも有名な話。これは47年から72年までの作品を収めたボックスセット。なかでも人気曲「Got My Mojo Working」を聴けばノックアウトされる事間違いなし。むせぶようなブルースハープが最高のナンバー。電機仕掛けのブルースとはよく言ったものです。ブルースの枠を突き破ろうとする彼の姿勢は尊敬に値する。