CLARENCE CARTER / SNATCHING IT BACK |
1997/east west japan/AMCY-2197/CD |
|
彼はAtlanticを代表する盲目のサザンソウル・シンガー。この人のボーカルもかなりディープなので、ディープソウルファンなら納得の1枚でしょう。代表曲「Step
By Step」「Slip Away」とか、ホントに凄いです。盲目という事もあって悲運の人生を歩んできた'人生の重み'が、彼のボーカルスタイルに現れてるのでしょう。ミディアムナンバー「Too
Weak To Fight」は目頭が熱く程の素晴らしい内容。これはじっくりと聴きこみましょう。 |
DON COVAY / MERCY/SEE-SAW |
2000/米KOCH/KOC-CD-8186/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964/66) |
|
有名な割にはどういうわけか、今までCDの再発がロクにされてなかったのですが、傑作アルバムの2in1という嬉しい形態でめでたく再発されました。前者・後者のアルバム共に全曲良いので、これは要チェックでしょう。Rolling
Stonesでお馴染みの「Mercy,Mercy」や、Small
Facesがカバーした「Take This Hurt Off Me」や、ダンスチューン「See-Saw」「Sookie
Sookie」等、とにかく聴き所が目白押し。まさにグルーヴィR&Bここに極まる、といったところ。 |
DONNY HATHAWAY / EXTENSION OF A MAN |
1997/east west japan/AMCY-3035/CD (ORIGINAL RELEASED : 1973) |
|
70年代に入って公民権運動の影響等によって、ソウルミュージックも変容を遂げる。このDonny
Hathawayもそんな"ニューソウル"アーティストの先駆者の一人。グルーヴィなインスト曲「Valdez
In The Country」はRare Groove/Free Soul方面からもリスペクトの高い曲。黒人スラムをテーマにした「The
Slums」もクールなジャズファンクナンバー。また、彼の弾くエレピも随所で美しい旋律を奏でています。ニューソウルムーブメントが生んだ名盤。 |
JOE TEX / THE VERY BEST OF |
1996/米RHINO/R2 72565/CD |
|
このJoe Texというシンガーも実に味わい深いディープ・シンガーです。Atlantic傘下のDialからリリースした彼自身の語りをフィーチャーした名バラード作品「Hold
What You've Got」がいきなりの大ヒットとなり、AtlanticやStaxのシンガーとともにサザンソウルシーンを盛り上げていった一人です。「S.Y.S.L.J.F.M.」等のアップテンポの曲も良いですが、70年代に入ってからの「I
Gotcha」等のファンキーな作品も同様に格別の魅力があります。 |
PERCY SLEDGE / WHEN A MAN LOVES A WOMAN |
1988/MMG/20P2-2368/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966) |
|
Atlanticの諸作品の中でも、屈指の傑作バラードである表題曲をフィーチャーしたアルバム。しかし、このディープな歌いっぷりには感服します。他の収録曲はバラードがメインですが、中には「Put
A Little Lovin' On Me」みたいなアップテンポのリズム・ナンバーもありますが、個人的にはどこかぎこちないような印象を受けます。やっぱりこの人は、「Thief
In The Night」や「You Fooled Me」の様なスローナンバーの方がピタリとハマっている。 |