TAGES / 1964-68!
1992/スウェーデンEMI/4750292/CD
スウェーデンの国民的グループにしてもはや国境を越えて評価の高いグループ。アルバムを5枚も残してることからも彼等の人気の高さが伺えます。当時からイギリスの通の間でも評判のあった高い音楽性。本CDは彼等のキャリアを網羅する32曲入りベスト盤。潔く全曲ぶち込んだボックスも出てます。モッズR&Bに始まってオリジナリティを開花してポップサイケへと変貌する様は例えるなら蛹から孵化する美しい蝶々の如き。ラストアルバム『Studio』はハイクオリティ。

MASCOTS / 1964-68!
1992/スウェーデンEMI/4750332/CD
Tagesと並んで人気の高いポップグループのベスト盤。アルバムは確か2枚出してて、その2枚を2in1にしたブートCDも出回っている模様。初期はオールディーズな雰囲気もするポップビートで、時代が進むうちにガレージ、ポップサイケと理想の進化を遂げます。ガレージ系の楽曲で言えば「I Close Your Eyes」、ポップサイケ系で言うと「Tell Me Lady」あたりがお勧め。ボーカルや演奏が多少拙い所も見受けられますが、透明感ある瑞々しさはスウェーデンならでは。

JACKPOTS / JACK IN THE BOX
2003/スウェーデンUNIVERSAL/018 333-2/CD
僕にとってTages以上にスウェーデン恐るべし、と衝撃を受けたグループがこのJackpots。Rubbleにも収録された「Jack In The Box」はポップサイケ好きな人なら直球ど真ん中のストライク。Ivy Leagueの「Tossing And Turning」やNirvanaの「Tiny Goddess」のカバーで聴かれる卓越したドリーミーなコーラスワーク。彼等はアルバムとかも残しており、これは唯一存在する編集盤CD。ポップサイケ好きなら下手なUKグループ聴くよりも真っ先に聴いて欲しいグループ。

BLOND / THE LILAC YEARS
2003/スウェーデンUNIVERSAL/018 335-2/CD
後期Tagesが発展したグループ。Tages本来の持ち味であるポップセンスはそのままにより骨太なロックなサウンドを聴かせてくれます。ジャケの美しさはトップクラスのBlond名義では唯一となる69年のアルバムにボーナストラック、更にはエンハンストでライブ映像が観れるという奇跡の再発CD。ポップサイケとR&Bとトラッドがミックスされていますが、作品としては統一感があり傑作ポップアルバムに仕上がっています。「I Wake Up And Call」とかいい曲だよなぁ。