LOS MAC'S / KALEIDOSCOPE MEN
2000/チリA.R.C.I./8573860042/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
チリにどんな音楽シーンが存在していたか勉強不足で知りませんが、サイケデッリックの波は世界各地を襲撃したという事実のみ本盤を聴けば知りうることが出来ます。本グループはアルバムも数枚残しているようですが、一般的に有名な彼等の67年の3rdにボーナストラックを追加した再発CD。トレモロかかった気だるいギターにやる気の無いボーカルとチープながらもサイケデリックに取り組む姿勢は素晴らしい。曲も良いのでサイケ好きなら押さえておきたい1枚。

LOS MOCKERS / THE ORIGINAL RECORDINGS 1965-1967
1994/米GET HIP/GHAS 5065CD/CD
ウルグアイのStonesと形容されるビートグループの編集盤CD。確かにボーカルはMick Jaggerになりきってるというか本当に似ています。だからといってダメという事は全くなく、これがまたカッコいいんですよ。疾走感溢れるポップビート「Make Up Your Mind」がカッコイイです。オリジナル曲の比重も高く、作品の質も含め評価すべきグループ。全然ブルージーじゃないハープもチープで愛らしいです。怪しげなラーガサイケ「Empty Harem」も独特の魅力があります。

THE MATADORS / THE MATADORS
1995/チェコスロバキアBONTON/71 0244-2/CD
チェコスロバキアのビートグループの68年発表のアルバムにボーナストラックを追加した再発CD。所詮B級ガレージの粋を越えていませんが、サイケテイストも取り入れたサウンドは中々聴き応えがあります。ファズを使用したワイルドなキラーチューン「Get Down From The Tree」が最大の聴き所でしょうか。脱力系の吐き捨てるようなボーカルや全体の雰囲気はどちらかというとアメリカンサイケ寄りですかね。ワウを利かせた「Shotgun」のカバーがカッコイイです。

POLANIE / POLANIE
2003/ポーランドUNIVERSAL/067 536-2/CD
彼等はポーランド(!)のビートグループで、これは67年の1stアルバムにラジオ音源を追加した再発CD。オープニングナンバーの「A Ty Pocalujesz Mnie」がファズがギンギン鳴ってる極上のフリークビートで否応無しに血が煮えたぎってきます。Animalsと一緒にツアーをしたことがあるとの事ですが、ズバリなカバー「I'm Crying」は勿論ですが、Animalsの影響が随所に伺えるサウンドです。あとKinksの「Sunny Afternoon」なんかもカバーしており、英国色が強いです。