SLY & THE FAMILY STONE / DANCE TO THE MUSIC
1991/エピックソニー/ESCA 5386/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
2ndアルバムにしてSlyの重要な分岐点となるアルバム。いわゆるSly流ファンクはまだ未完成ですが、本アルバムは表題曲「Dance To The Music」に尽きるでしょう。ドゥ・ワップ的なコーラスに強烈なノーザンビートで、それでいてファンキーという文句無しの名曲。あれこれ考えずにとりあえず踊っておきましょう。そして12分にも渡る「Dance To The Medley」も圧巻。他にもノリのいい曲が並んでおり、ミュージック・シーンに彼等の存在を高らかに宣言した1枚。

SLY & THE FAMILY STONE / STAND !
1991/エピックソニー/ESCA 5383/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969)
下記に紹介してる『暴動』と並んで傑作と名高い通算4作目。大ヒット曲「Stand!」はブラック・チャートを突き抜けてポップ・チャートでも大ヒットを記録。ロック寄りのサウンドのファンク・ナンバー「I Want To Take You Higher」、ポップなR&Bの「Everyday People」とかジャンル分けするのが下らなくなるくらいの名曲。R&Bとロックの見事なまでのクロスオーバー、これ聴いて何も感じない人は何か大切な事を忘れてはいないかい? Everybody, stand, stand, stand!!

SLY & THE FAMILY STONE / THERE'S A RIOT GOIN' ON
1997/エピックソニー/ESCA 7632/CD (ORIGINAL RELEASED : 1971)
Slyのアルバムの中でもこれを1番に挙げる人が多い彼等の代表作。既にこの頃はヤクでヘロヘロになってたみたいですが、そんな心境を反映してか本作は前作までのノリノリ・ファンクではなく、随分内省的なファンク・ナンバーが並んでます。「Family Affair」は一般的なファンクとは趣が異なりますが、音のウネリが波のように押し寄せる怒涛のSly流ファンクで必聴。バックの緊張感溢れる演奏も素晴らしい。特に「Luv N' Haight」のドラム・プレイは尋常じゃないカッコよさ。
                       
SLY & THE FAMILY STONE / FRESH
1991/エピックソニー/ESCA 5385/CD (ORIGINAL RELEASED : 1973)
アチョー!! と良い子は危ないから真似しちゃいけないジャケの7thアルバム。『暴動』での内省的なファンクっぷりも良かったですが、本作はオーソドックスなファンク作品で聴きやすさでは1番かもね。オープニング・ナンバー「In Time」が凄すぎ。Slyファンク最大の特徴でもある"間"の取り方が絶妙というか神業。本作ではロック色は大分薄れ、エレピが効果的に入っていて最高にクールなポップ・ファンク。「Babies Makin' Babies」も押さえ気味な演奏がカッコいいです。