J.B.'S / FOOD FOR THOUGHT
1995/P-VINE/PCD-1351/CD (ORIGINAL RELEASED : 1972)
J.B.'sの1stにして屈指の大名盤。ファンクの定番中の定番であり、しかもファンク・アルバム5本指に入ろうかという勢い。イギリスのレア・グルーヴ・シーンの火付け役ともなった「Pass The Peas」は超ド級のファンク・ナンバー。演奏力の高さもさることながら、緊張感あふれるクールなサウンドがこれまたカッコ良し。ネタ盤としても非常に有名な1枚ですね。最初から最後まで名曲揃い!! 捨て曲は一切無し。どれから聴こうか迷ったら、まずは何よりもこれを聴け!!

J.B.'S / DOING IT TO DEATH
1995/P-VINE/PCD-1352/CD (ORIGINAL RELEASED : 1973)
ジャケも秀逸な2ndアルバム。こちらも1stに負けず劣らずの内容。ヘヴィ・ファンク「Doing It To Death」も何度聴いたことか。アルバムタイトルは伊達じゃないという意気込みが感じられます。本作はホーンセクションが自由気ままにプレイしていて、それがまたカッコいいです。エレピがクールでジャジィーな「Sucker」とかも最高。とまあ最高尽くしの作品ですが、とにかくこれを聴かなきゃファンクは何も始まらない。1stと本作にファンクの魅力が全て詰まってます。

FRED WESLEY & THE J.B.'S
                / DAMN RIGHT I AM SOMEBODY
1995/P-VINE/PCD-1353/CD (ORIGINAL RELEASED : 1974)
グループの名義にFred Wesleyの冠が付いた3rdアルバム。Peopleでの本作までの3枚はとにかく名曲揃いなのでファンならずとも必聴。冠が付いた事からでも分かりますが、J.B.'sでのリーダーだったFred Wesleyのトロンボーン・プレイでの貢献度が高いです。個人的なベストトラックはスキャットから始まりダイナミックなリズムで一気に爆発する「I'm Payin' Texes, What Am I Buyin'」。そもそもJ.B.'sの曲は甲乙つけるのが無駄ってものなんで、他の曲もヤバイです。
                   
FRED WESLEY & THE NEW J.B.'S / BREAKIN' BRED
1995/P-VINE/PCD-1354/CD (ORIGINAL RELEASED : 1974)
4作目の本作は従来の緊張感溢れるファンク・サウンドから緩めのメロウな雰囲気へと変化しています。J.B.'sの中ではそれほど話題に上らない1枚ですが、これまた快作です。ジャムセッションのように各パートが自由奔放にプレイする「Rice 'N' Ribs」はかなりキテます。Fred Wesleyの縦横無尽のトロンボーン・プレイのカッコいいことカッコいいこと。しかしアルバム全体で見るとややパワー不足の感も否めないですね。ラストの「Step Child」はテンション高くて凄いですな。
     
J.B.'S / HUSTLE WITH SPEED
1995/P-VINE/PCD-1355/CD (ORIGINAL RELEASED : 1975)
Peopleでのラストとなる通称モノレイル・アルバム。名曲「All Aboad The Soul Funky Train」は編集盤『Food For Funk』に収録との理由で割愛されてるのが納得いきませんが、シングルオンリーの5曲を追加収録。ディスコ・ブームをも視野に入れたモダン・ファンク。インスト曲でここまで色んな表情を出せるのは彼等ならでは。典型的なJ.B.ファンク「Things&Do」みたいなのもいいけど、「J.B. Shout」みたいな押さえ気味でクールなのも味わい深い。大人のファンク。