THE IMPRESSIONS WITH JERRY BUTLER /
                  FOR YOUR PREIOUS LOVE...
1997/P-VINE/PCD-5256/CD (ORIGINAL RELEASED : 1960?)
Jerry Butler在籍時の唯一のアルバムに6曲を追加してAbner/Vee-Jay時代の音源全てを収録。この頃はヒット曲「For Your Precious Love」に代表されるように、まだ50年代のドゥ・ワップスタイルから抜けきれていないが、Curtis作の曲では後のCurtisサウンドの雛型を聴くことができる。18曲中Curtisがリードを取るのは8曲。Jerry Butlerのバラードの歌いっぷりも素晴らしい。まさにコーラスグループの鑑。

THE IMPRESSIONS /
  THE IMPRESSIONS/THE NEVER ENDING IMPRESSIONS
1995/英KENT/CDKEND 126/CD (ORIGINAL RELEASED : 1963/64)
ABCパラマウントに移籍後リリースした63年作と64年作の2in1CD。前者では「It's All Right」「Gypsy Woman」「Little Young Lover」「I'm The One Who Loves You」他名曲のオンパレード。Curtis流シカゴサウンドを早くも確立した1枚。後者の方は「That's What Love Will Do」「Girl You Don't Know Me」等がが良いが、オリジナルが間に合わなかったのだろうか、カバー曲がが多いのが個人的にはちと難点。

THE IMPRESSIONS /
           KEEP ON PUSHING/PEOLE GET READY
1996/英KENT/CDKEND 130/CD (ORIGINAL RELEAED : 1964/65)
こちらも2in1CD。このアルバムはどっちも名盤!前者は「Keep On Pushing」「I Ain't Supposed To」「Talking About My Baby」等最高ッス。なかでも「I Love You(Yeah)」はアップテンポなノーザンナンバーでコーラスの掛け合いも素晴らしい名曲。必聴ですよ。後者は表題曲「People Get Ready」と共によく代表作にも挙げられてます。この曲は多くのミュージシャンにカバーされました。他にも「You Must Believe Me」等重要曲が満載です。
                       
THE IMPRESSIONS / ONE BY ONE/RIDIN' HIGH
1998/英KENT/CDKEND 152/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965/66)
前者は12曲中9曲ががスタンダード曲(なのかな?)のカバーで個人的には全く興味なし。しかもオーケストラがやけに目立ってるしさ。Curtisの曲もカバー曲と同じようなアレンジだし、彼ららしからぬ作品です。まあ当時は人気に乗じてこういったものを出すのが慣習だったようですけど。うって変わって後者は全曲オリジナル。ちょいバラード多い気もするけど。「Gotta Get Away」とか「I Need You」とかよいです。やっぱこうでなくちゃ。

THE IMPRESSIONS /
     THE FABULOUS IMPRESSIONS/WE'RE A WINNER
1998/英KENT/CDKEND 155/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967/68)
まず1曲目の「You Always Hurt Me」が完璧なノーザンナンバーでメチャメチャいいです。隠れ名曲なんで是非聴いてみてください。「You Ought To Be In Heaven」もカッコいいです。この頃になるとサウンドも徐々にですけど、変化しつつあります。後者は表題曲「We're A Winner」が後のソロを思わせるサウンドで、ファウルセットも冴えてます。アップテンポの「Nothing Can Stop Me」はいいけど、スローナンバーは初期に比べると印象が薄いかな。
            
THE IMPRESSIONS / THE VERSATILE IMPRESSIONS
ORIGINAL RELEASED : 1968
いきなりですがはっきり言ってこのアルバムは聴く必要ないでしょう。10曲中9曲がカバーで、ポピュラー作品なんでソウルのソの字も感じられません。唯一のCurtisナンバー「Don't Cry My Love」にしたってたいした曲じゃなんで。それでも聴きたい人は下記のアルバム『ABC Rarities』に曲順バラバラだけど、全曲入ってます。

THE IMPRESSIONS / ABC RARITIES
1999/英KENT/CDKEND 170/CD
上記の『The Versatile Impressions』全曲とアルバム未収録曲、さらに未発表曲をまとめた編集盤。これでめでたくABCパラマウント時代の音源は全てCD化。「Never Too Much Love」とかB面曲にも良い曲も埋もれてるんだなと改めてソングライティングの才能を感じる。未発表曲も実に興味深い。なかでも「Puppy Love」はミドルテンポの心地よい佳曲。まあ重箱の隅をつつくようなCDだから初めて聴く人はいきなり買わないほうがよいでしょう。
                       
THE IMPRESSIONS /
 THIS IS MY COUNTRY/THE YOUNG MODS FORGOTTEN STORY
1996/英SEQUEL/NEM CD 782/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968/69)
Curtis自身のレーベルCurtomに移籍後の1,2枚目のカップリングCD。この頃はノーザンスタイルから脱却を図ろうとし、来たるべくニューソウルを予感させる心地よいグルーヴ感溢れるナンバーが多いです。「This Is My Country」等のメッセージ色が強いナンバーも目立ちます。なかでも「Seven Years」は名曲です。これらのアルバムはImpressionsとソロの橋渡し的な作品です。この後1枚アルバム残してCurtisはソロへ。

THE IMPRESSIONS / INDELIBLE IMPRESSIONS
1999/英SEQUEL/NEECD 321/2CD
これはCurtom期のImpressionsの2枚組アンソロジーCD。Curtis Mayfield在籍時の音源をディスク1に、Curtisが抜けた後のLeroy Hutson、Ralf Johnson、Reggie Torian等がリードを努めた音源をディスク2にと、よくまとまってます。それなのにお値段約2000円也。これは買うしかないっしょ。スウィートな感覚をグルーヴに乗せたCurtis脱退後もなかなかいいですよ。Leroy Hutsonもこれで大出世したし。