JOE SIMON / MR SHOUT
1997/英ACE/CDCHD 663/CD
後にSound Stage Sevenでカントリーフレイヴァなサザンソウルで人気を博したディープシンガーの初期の作品を集めたCD。この人の場合、Willson PicketやOtisの様に張り上げるようなシャウトをするスタイルではないので、そういうスタイルになれてる人には地味に感じるかもしれません。実際日本では人気があまり無いみたいです。けど、私は結構好きだったりします。「It's A Miracle」みたいなミディアムナンバーが特に良いです。けどやっぱり全体的に渋めかな。

LOLEATTA HOLLOWAY / CRY TO ME
1994/P-VINE/PCD-2859/CD (ORIGINAL RELEASED : 1973/75)
後にガラージュ・ハウスの女王として様々な方面から人気を得たみたいですが、未聴なのでそこらへんのことは分かりません。これはAwareからリリースした1stと2ndの2in1で、さらにApacheでのシングルを収録したもの。ゴスペル臭さも漂わせるディープ唱法でAretha Franklinの様なパワフルなシャウトを聴かせてくれます。バラードもいいけど、「Mother Of Shame」はファンキーなグルーヴィナンバーで最高にカッコいいです。せめてこの曲だけでも聴いて欲しいです。

OSCAR TONEY, JR. / FOR YOUR PRECIOUS LOVE
2001/米SUNDAZED/SC 11093/CD (ORIGINAL RELEASE : 1967)
Bellから67年に発表されたサザンソウルを代表する1枚に9曲のボーナストラックを追加してCD再発。表題曲は言わずと知れたJerry Butler在籍時のImpressionsのカバー。絞り出すような歌い方で、かつ伸びのあるボーカルはサザンソウルの醍醐味が十分です。アルバム自体決して悪くは無いのですが、バックのリズム隊が軽めの演奏でポピュラー音楽みたいな雰囲気になってしまってるのが何とも残念。スローあり、ジャンプありでサザン好きなら楽しめる作品。

THE OVATIONS / HOOKED ON A FEELING
1990/P-VINE/PCD-1310/CD (ORIGINAL RELEASED : 1972)
Goldwaxでの作品が一般には人気みたいですが、私はこれしか持ってないので、これを取り上げます。これはかなり気に入っていて、今でも定期的に聴きたくなる作品です。スウィートかつディープと一見両立しないようですが、本作ではそれが見事に両立していて最高の仕上がりになってます。ライナーにもSam Cookeの名が引用されてますが、Soul Stirrersナンバーのメドレーでは本当にSam Cookeが乗り移ったかと思うほど。これは名盤といえるでしょう。

SOLOMON BURKE / SOLOMON BURKE
1998/P-VINE/PCD-5464/CD
これはまだ彼がAtlanticに入る前にApolloからリリースした作品を限定にてCD化したものです。Atlanticでの歌いっぷりも凄いですが、このころはゴスペル色ムンムンで凄いことなってます。もうこの上なくディープ。なかでも祖母にプレゼントしたという「Christmas Presents」での歌いっぷりといったら… ディープソウル好きな人なら思わず唸ることでしょう。ちょうどゴスペルとソウルが微妙に混じったサウンドの数々を聴くことが出来ます。