CARLA THOMAS / COMFORT ME
199?/MMG/AMCY-382/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
彼女はメンフィス・クイーンと呼ばれるほどの、迫力あるボーカルを聞かせてくれます。表題曲の「Confort Me」と「No Time To Lose」あたりはサザン・ソウルの魅力を伝えてくれる素晴らしいナンバー。スタックス・サウンドにのせたバラードはディープに、そしてダイナミックに聞き手に迫ってくる。「Will You Love Me Tomorrow」のカバーも実に素晴らしい。サザン・ソウルのお手本。

CARLA THOMAS / CARLA
199?/米ATLANTIC/7 82340-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
Staxでの2枚目、通算3枚目のアルバム。なんといってもこの中では「B-A-B-Y」に尽きる。ミディアムテンポに乗せて歯切れの良いスタックスサウンド、表現力豊かなボーカル。これは名曲中の名曲です。「I Got You,Baby」みたいなリズムナンバーもカッコいい。うーん、けど前作の方が私は好きかな。前作から間を空けずにリリースしてるから、カバーも多いし。カバーの出来は個人的には微妙なところ。

CARLA THOMAS / THE QUEEN ALONE
199?/米RHINO/R2 71015/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
うん、これは良いです。Staxを支えたソングライターコンビHayes/Porter作品はどれも素晴らしい出来です。「Stop Thief」や「Somethiong Good(Is Going To Happen To You)」あたりはStaxの魅力が十分に詰まった作品です。「I Take It To My Baby」に至ってはパーカションも入っていて、非の打ち所がないナンバー。『Confort Me』と並んで好きな作品です。
                       
CARLA THOMAS / MEMPHIS QUEEN
199?/英ACE/CDSXE 027/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
初期のゴツゴツしたスタックス・サウンドも好きですけど、60年代後期から70年代にかけてのファンキーさが出てきたサウンドも好きです。この作品は一部の録音がNYで行われて、彼女にとって新境地を開いた作品です。全編に渡って心地よいリズムが漂ってます。蒸し暑い夏の夜に聴きたい、そんな感じです。「Unyielding」は完璧なファンクナンバー。正直期待してなかったけど、結構好きです。
                       
CARLA THOMAS / HIDDEN GEMS
1992/米FANTASY/SCD-8568-2/CD
英ACEから同タイトル同内容のCDが出てますがジャケが違うだけです。これは未発表曲集なんですが、侮ることなかれ、タイトルに偽り無し、宝石が詰まってます。むしろ、いきなりこれから聴いても差し支えないでしょう。それくらい素晴らしいからね、某ガイド本に「可憐で重厚」と書いてあったが、まさにそれ。あとは各人で確かめて下さい。あと「Good Man」って曲、凄いですよ。