GREEN ONIONS / BOOKER T. & THE M.G.'s
1992/MMG/AMCY-384/CD (ORIGINAL RELEASED : 1962)
彼らのデビュー作にして名盤中の名盤で、さらにStax初のヒット作品というのだから非の打ち所がない作品。表題曲「Green Onions」はグルーヴィなインスト曲として超のつく定番曲。Ray Charlesの「I Got A Woman」のカバーとかもカッコいいし。Booker T.の弾くハモンドオルガンが大活躍の「Twist And Shout」も良いです。あと定番曲「You Can't Sit Down」も入ってるけど、これはやや迫力不足かな。

BOOKER T. & THE M.G.'s / SOUL DRESSING
199?/米ATLANTIC/7 82337-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
続く2ndアルバムは12曲中11曲がオリジナルナンバーとなってます。「Green Onions」の流れを汲む「Jellybread」とかJazzyな「Chinese Checkers」や、Small Facesがまんまパクった(カバーになるのかな?)「Plum Nellie」あたりが好きです。ただ全体的に前作と比べるとやや地味かなって感じを受けますけど。

BOOKER T. & THE M.G.'s / AND NOW!
199?/米RHINO/R2 70297/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
本作は再びカバー曲の割合が増えてます。New OrleansクラッシックLee Dorseyの「Working In The Coal Mine」をビシッとグルーヴィにきめてます。「One Mint Julep」「In The Midnight Hour」のカバーもカッコいいです。全体的にJazzっぽいナンバーが多いかな。その中でもメンバーでジャムってる感じで、タイトルもズバリな「Soul Jam」がお薦めです。

BOOKER T. & THE M.G.'s / IN THE CHRISTMAS SPIRIT
199?/米ATLANTIC/7 82338-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
M.G's4枚目のアルバムはクリスマスアルバム。てな事で大して面白いものではありません。勿論演奏は上手いですが。まあ一般的にクリスマスアルバムって面白いものじゃないですよね。Phil Spectorのクリスマスアルバムを除いては。まあこんなものも出してました、という感じで。

BOOKER T. & THE M.G.'s / HIP HUG-HER'
1992/米RHINO/R2 71013/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
ジャケがまたイカしてる本作もまた屈指の名盤です。オープニングの表題曲「Hip Hug Her」からして最高だし、Temptationsの「Get Ready」のカバーもクールだし、オリジナルの「Double Or Nothing」もこれぞStaxサウンドってな具合で文句なしです。「Carnaby St.」なんて曲が入ってるから、やっぱりイギリスのモッド野郎達を意識してたんでしょうかね?ド定番Bobby Hebb「Sunny」もクールに演ってます。

BOOKER T. & THE M.G.'s / DOIN' OUR THING
1992/米RHINO/R2 71014/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
急に垢抜けた印象を受けるアルバムです。いわゆる骨太のStaxサウンドと言われてたものから、より滑らかでグルーヴィなサウンドに移行してます。そっかー、もう68年だもんな。Motown Classic「You Keep Me Hanging On」のカバーは渦巻くようなグルーヴでカッコいいです。ラストの「Let's Go Get Stoned」がメロウグルーヴ・ナンバーでこれまたクールです。
            
BOOKER T. & THE M.G.'S / SOUL LIMBO
1991/米FANTASY/SCD-4113-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
まずオープニングのハッピー・ノーザンナンバー「Be Young,Be Foolish,Be Happy」のカバーが素晴らしい。表題曲「Soul Limbo」はラテン・パーカッションも取り入れた極上のグルーヴィ・チューン。Jimi Hendrix「Foxy Lady」のカバーなんてのもカッコいいです。Beatlesナンバー「Eleanor Rigby」のファンキーなカバーはその解釈の仕方が面白いです。

BOOKER T. & THE M.G.'s / UP TIGHT
199?/英FANTASY/CDSXE 024/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969)
ブラックシネマのサントラ盤にして傑作です。この時期のブラックシネマのサントラってどれも良いですよね、『Superfly』や『Shaft』も然り。ベストトラックはなんともスリリングな雰囲気を醸し出している「We've Got Johnny Wells」です。ギターのリフはKinksっぽいけど。ブラックシネマお決まりのパーカャッションが入った「Cleveland Now」のクール。ラストはメロウ・グルーヴな名曲「Time Is Tight」で締めて文句無しのアルバム。
                       
BOOKER T. & THE M.G.'s / THE BOOKER T.SET
1987/米FANTASY/SCD-8531-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969)
これも個人的に気に入ってるアルバム。ちなみに全曲カバーです。もうこの頃になるとサウンドの方も従来のスタイルから完全に脱却したファンキーグルーヴです。オリジナルは聴いたこと無いけど「Horse」のファンキーカバーやSupremes「Love Child」の骨太カバーやSimon & Gurfunkelの「Mrs.Robinson」なんてカッコ良すぎ!!Beatles「Michelle」もメロウグルーヴに仕上げてて、聴いてて心地よい。

BOOKER T. & THE M.G.'s / McLEMORE AVENUE
1990/米FANTASY/SCD-8552-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1970)
ジャケットからも想像つきますがBeatlesの『Abbey Road』へのオマージュ作品。アルバム収録曲の全てが『Abbey Road』のカバーです。ちなみに「Something」以外は『Abbey Road』のB面よろしくドレー形式になってます。ただし、順番は本家と変わってますが。まあ企画ものっぽい印象も受けますが、本家『Abbey Road』と聴き比べたりすると面白いんじゃないでしょうか。

BOOKER T. & THE M.G.'s / MELTING POT
1990/米FANTASY/SCD-8521-2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1971)
凄まじいほどのグルーヴに圧倒される「Melting Pot」で幕を開けて、全編ファンキーグルーヴが目白押しの名盤です。「Chicken Pox」「Hi Ride」あたりのナンバーはフロアが盛り上がりそうな感じです。Funky Jazzナンバー「L.A.Jazz Song」も外せない。ラストを飾る壮大なナンバー「Sunny Monday」もカッコよすぎるんで必聴です。

BOOKER T. & THE M.G's / PLAY THE HIP HITS
1995/英ACE/CDSXD 065/CD
これは凄いです。彼らの未発表曲を集めたCDです。全25曲、こんなにも未発表曲が残されてたなんて、ただただ驚くばかりです。Bob&Earlの「Harlem Shuffle」、Tommy Tucker「Hi-Heel Sneakers」、Sam&Dave「Soul Man」等の超定番曲から、Beatlesナンバーを始めSpencer Davis Group「Gimme Some Lovin'」等のロックナンバーまで、実に幅広く消化してます。素晴らしい。