ZOOT MONEY'S BIG ROLL BAND
                   / IT SHOULD'VE BEEN ME
2005/独REPERTOIRE/REP 5041/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
永らくCD化が熱望されていたモッドアルバムの金字塔的超名盤、Zoot Moneyの1stがとうとうCD化。Repertoireには本当に感謝。10曲のボーナストラックの追加も嬉しい限り。内容は説明不要の完璧なモッズ好みのR&Bのオンパレード。彼自身モッズだという自覚は全然なかったそうだが、彼のような人達がモッズというものを形作っていったことは間違いない。スタジオ盤なのにライブ盤の様にクラブの雰囲気が伝わってくるハイテンションの演奏で文句なしの1枚。

ZOOT MONEY'S BIG ROLL BAND / ZOOT!
2003/独REPERTOIRE/REP 5004/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
ブート・アナログ再発はあったもののようやく正規CD化。ブートのほうは米盤仕様のジャケですが、こちらは地味な英仕様ジャケにて。オリジナル通りの曲数でボーナスなしと、Repertoireにしては少し寂しいですが、この傑作ライブが気軽に聴けるだけでも快挙でしょう。何度聴いてもJ.B.メドレーは圧巻の一言。当時のモッズ達の挨拶代わりの言葉が「Zoot Moneyのライブを見たか?」だったというのも十分頷ける内容。スウィンギング・ロンドンはこんなにも熱かった。

ZOOT MONEY'S BIG ROLL BAND
                   / As & Bs SCRAP BOOK
2003/独REPERTOIRE/REP 4796/CD
モッズ関連の中で再発が遅れてたZoot Moneyのシングル音源両面納めた編集盤。 今までコンピで断片的にしか聴けなかった彼等の音源が一挙24曲も聴けるので今までのストレスが吹き飛びます。ブックレットも写真が多いし、丁寧な再発で好感が持てます。内容は…いうまでもなくサ・イ・コ・ウです。ソウル、ジャズ、ブルースを詰め込んだブレインドレインのセンスはモッズ達の熱狂的な支持で証明済。Paul Williams Set名義やソロのシングルも収録しています。

ZOOT MONEY'S BIG ROLL BAND
                 / WERE YOU THERE? LIVE 1966
1999/英INDIGO/IGOXCD 518 Z/CD
99年になって突如、奇跡的に発掘された彼らの66年のライブ音源。クラブの入り口でメンバーがたたずんでいるジャケも最高ですが、肝心の中身はもっと最高です!! とびきりクールに、そしてひたすら黒く、そして猛烈に熱い演奏をきめてくれています。ちなみに、Herbie Goinsが「Stomy Monday Blues」でヴォーカルとして参加しています。「La La La La La 〜The In Crowd」のメドレーの流れなんてカッコよすぎ。クラブベースのグループはライブ盤にこそ本質がある。

ZOOT MONEY / FULLY CLOTHED & NAKED
2000/英INDIGO/IGOXCD 529 Z/CD
Indigoレーベルによる未発表音源集の第2弾。Big Roll Bandを率いての66年位のライブ音源に加え、未発表だった72年のソロ・レコーディングの音源をまとめたもの。上記のライブCDが熱かったのに比べて、こちらはチト地味な印象を受けます。まあ、どちらにせよクールである事だけは変わらないんですけどね。ソロの音源はアコギやピアノを主体としたシンプルな作品で、まあまあの出来。

DANTALIAN'S CHARIOT / CHARIOT RISING
1996/英WOODEN HILL/WHCD005/CD
Zoot Money's Big Roll Bandから発展したグループがこのDantalian's Chariotなるサイケグループ。活動期間が短かった為か、語られることもあまりありませんが、Tenth Planetがアナログで限定再発したのに続いてWooden HillがCDで再発。後にZootがソロアルバムで発表したナンバーの一部も既にこの時録音されてます。シタールをフィーチャーしたサイケサウンドで内容はまずまずといったところでしょうか。サイケ好きなら守備範囲でしょう。