V.A. / WE CAN FLY
2000/英PAST&PREENT/PAPRCD2004/CD
ジャケットのいい加減さから敬遠しがちなコンピですが、内容はお墨付きです。シングルのみで消えたであろうマイナーなサイケ・グループの音源を集めたもので、ガレージ寄りのハードタッチのサイケ・ソングの数々。収録アーティストは知らないのばっかりですが、各曲のクオリティはなかなか高いです。『NuggetsU』をさらに突き詰めた感じといえば分りやすいかな。重たいFuzzをフィーチャーしたMovementの「Tell Her」とかカッコいいっす。英サイケ好きな人はマスト。

V.A. / WE CAN FLY 2
2001/英PAST&PREENT/PAPRCD2037/CD
サブタイトルが"UK PSYCHEDELIC OBSCURITIES"ってなってる割にはヨーロッパ圏のグループの音源を多く収録してます。中には珍しいだけであまり良くない曲もたくさん入ってるので、それ程お薦めはできませんが、まあそこそこ楽しめます。Mirage「Hold On」も良いけど、この中ではJohn CarterとGeoff StephensのペンによるA.P.Dangerfieldの曲が、ドリーミーなフラワー・ポップスでベストトラック。3曲目のThe Cedarsの「Hide If You Want To Hide」も〇。

V.A. / WE CAN FLY 3
2003/英PAST&PRESENT/PAPRCD2046/CD
前作の失速は何のその、今回は更にマニアックな内容で収録されてる曲も粒揃いです。今回もヨーロッパ圏のサイケを収録。ここでしか聴けないって訳でもないですけどTales Of Justineの「Monday Mornig」はメランコリックなポップサイケでこのCDの中で1番好きです。どう転んでもB級止まりの曲ばかりなんだけど、なんか憎めないですね。スペインのBrincosの「Passport」も歯切れの良いビートが心地よい。Shocking Blue「Send Me A Postcard」もカッコいい。

V.A. / WE CAN FLY 4
2003/英PAST&PRESENT/PAPRCD2054/CD
もはやPast&Presentの看板コンピになりつつある同シリーズの第4集ですが、流石にネタ切れを感じさせる1枚。印象に残る曲はそれ程なく、レアな曲をとりあえずたくさん集めてきましたといった印象。ここ以外で聴ける音源も多いし、どちらかというと上級者向けのCD。Five Steps Beyondも入ってるけど、これってサイケか? 好きな曲だけどね。この中ではMintの「Luv」が疾走感溢れるビートサイケで1番好き。あとはHopscotchやTangerine Peelが結構カッコいいね。

V.A. / WE CAN FLY 5
2004/英PAST&PRESENT/PAPRCD2058/CD
まず1曲目のCircus「Do You Dream?」がいきなりのハイライト。ポップサイケにありがちな低音の利いたベースとタイトル通りの夢見心地の素敵なポップサイケ。NZのグループですがHuman Instinctも相変わらずレベル高いですね。表記はReifとなってますがKeith Relfの2ndソロ「Shapes In My Mind」も徐々に盛り上がっていく展開が良いです。Page One所属のLootもへヴィサイケで聴き応えあります。John Pantry関連のBunchやMirage等、充実してます。