V.A. / THAT DRIVING BEAT
2000/英PAST&PRESENT/PAPRCD2003/CD
Past&Presentによるフリークビート・コンピ第1弾。ジャケは怪しげですが、内容はこれまたマニアックな濃い内容です。表題曲になってるFavorite Sonsの「That Driving Beat」は屈指のB級フリークビートで聴く価値有りです。32曲も入ってるので流石に玉石混合な感は否めませんが、フリークビート・コンピの新定番でしょうな、これは。大半がシングルのみで消えたグループですが、これ聴くと当時のシングルというフォーマットがいかに重要だったかを再確認。

V.A. / THAT DRIVING BEAT VOLUME 2
2001/英PAST&PRESENT/PAPRCD2036/CD
その2集。前作が結構粒揃いの選曲だったのに対してこちらは小粒な印象を受けます。『We Can Fly』の方と同様に、こちらも"UK"と銘打ってるのにヨーロッパ圏のグループが多く収録されてるのはご愛嬌か。不敵な歌いっぷりなBrian Diamond & The Cuttersの「Shake,Shout&Go」やKinksっぽいRedcapsの「Funnny Things」あたりはまあまあ。Trafficで後に名を馳せるJim CapaldiとDave Masonが在籍してたHellionsの音源が1番の聴き所かな。

V.A. / THAT DRIVING BEAT VOLUME 3
2003/英PAST&PRESENT/PAPRCD2047/CD
オープニングのJynx「How」はハープが鳴りまくる心地よいビート・ナンバーで期待させられます。College Boysの「I'm Gonna Cry」が奇妙なリズムでカッコいいです。Jazzが下敷きのPreachers(Bill Wymanプロデュース)による「Too Old In The Head」もクール。本作はフリークビートというよりかはマージービートとモッズビートの中間位のビート・ナンバーが詰まってます。結構聴き所あって割と好き。フリーク度でいうとQuakerの「Down The Road Apiece」が一番。

V.A. / THAT DRIVING BEAT VOLUME 4
2003/英PAST&PRESENT/PAPRCD2053/CD
この第4集は個人的には結構お気に入り。他コンピとの重複を抜きにしても好トラックが目白押し。僕にとってのフリークビートってチープで怪しげな暴走ナンバーっていう勝手な定義があるんですが、これは十分満たしてます。Jimmy Pageのファズ・ギターが暴れまくるSean Buckleyの「Everybody Knows」(PageのSession Manにも収録)とか、Commanches、Dennisonsとか素敵なB級フリークビートがわんさか掘り出せます。最後までテンション落ちずに聴けます。

V.A. / THAT DRIVING BEAT VOLUME 5
2004/英PAST&PRESENT/PAPRCD2056/CD
例によって今回も重箱の隅をつつく様なマニアックな内容ですが、はっきり言って今回は期待外れの内容でした。埋もれた曲の中から、ちょっとビートが利いてたりとかファズが入っていたりとかそんな程度で選曲したかの様な雰囲気すら感じます。Hot Springの「All I Know About Love」がそんな中でもホーン全開でカッコいいダンスチューン。本当にどうしようもない曲とモッドR&B寄りの曲が混在してるのですが、後者のタイプの楽曲は多少いい曲があるのが救い。