V.A. / THIS IS MERSEY BEAT
1989/英EDSEL/EDCD 270/CD (ORIGINAL RELEASED : 1963)
Orioleが編纂した2枚のマージービートコンピの2in1CD。もともとはOrioleがマージービート・ブームに便乗して出したものですが、今となっては当時のローカルシーンを知る上の貴重なドキュメンタリー。この中で1番有名なのはIan&The Zodiacsというマニアックぶり。未だにここでしか音源を聴く事ができないグループがたくさんいます。Merseybeatsの音源やRingo Starrが在籍してたことでも知られるRory Storm&The Huricanes他、マージー魂の真髄がここにあり。

V.A. / AT THE CAVERN
1994/英SEE FOR MILES/SEECD 385/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964)
Decca所属アーティストによるマージービート聖地Cavern Clubでのオムニバス・ライブ盤。再発にあたって若干収録曲が増えてるのかな。同レーベルによる85年時のアナログ再発盤には収録されていたHeinzの2曲が残念ながらCD再発時にはカットされています。B級マージーグループのライブ音源は非常に貴重で、内容も勢い溢れてて最高。Big Threeの音源は当時EPとしてもリリースされましたね。Dennisons、Lee Curtis、Big Threeあたりが特に聴き所です。

V.A. / LIVERPOOL 1963-1968 VOLUME ONE
1994/英SEE FOR MILES/SEECD 370/CD
Parlophone、ColumbiaとEMI音源を集めたマージービートコンピ。マージー系のコンピCDってありそうであまり無いので重宝します。Gerry&The PacemakersやSwinging Blue Jeans等有名所も入ってますが、Beryl MarsdenやBlack Knights、Casey Jonesの収録が嬉しい所。Koobasに改名する前のKubasのシングル音源も貴重ですね。この頃はまだ純粋なマージービートですが、「I Love Her」はR&Bビートでカッコいいです。持ってないけどVol.2はDecca編。

V.A. / UNEARTHED MERSEYBEAT VOL.1
2003/英VIPER/VIPER CD016/CD
突如リリースされたマージービートコンピ。それでまたこれが全曲未発表曲という一筋縄ではいかないCDです。サブタイトルが「マージービートからサイケデリアへ」となっており収録音源も57年から68年と実に幅が広い。オープニングはMerseysの「Sorrow」の別バージョンで幕を開けるがポップサイケ、マージービート、ロックンロールと雑多な内容なのでマージー入門編というか超上級編です。Remo FourやEyesも収録されているけど期待するとガッカリするかもね。

V.A. / UNEARTHED MERSEYBEAT VOL.2
2004/英VIPER/VIPER CD027/CD
前作よりは"純粋"なマージービートコンピという印象を受ける2集。Swinging Blue JeansやGerry&Pacemaker、Merseybeats等のビッグネームも収録されていますが、第1集に引けを取らない相当なマニアックな内容です。はっきり言ってマージービート周辺をそれなりに一通り聴いた人が手にするCDですね。内容云々よりもどこからこんな音源発掘してきてるんでしょうかね? 個人的にはあんまりですが、マージービート好きな人ならきっと新しい発見があるのでは?

V.A. / UNEARTHED MERSEYBEAT VOL.3
2005/英VIPER/VIPER CD032/CD
好評なのかシリーズ第3弾。相変わらず初心者向けではありませんが初心に帰ったのか、正統派なマージーサウンドが満載です。例によって23rd TurnoffやFocal Point、Jimy Campbell等ポップサイケな作品も入っています。この頃の何とも言えないマージービート特有のサウンドが好きならこの3集は買って損はしないでしょう。純粋なマージーファンがポップサイケ組の音源聴いたら、どういった感想を持つのか個人的にはチト気になるところです。中級者向けかな。