V.A. / ENGLISH FREAKBEAT VOL.1
1997/米AIP/AIPCD 1048/CD
"Freakbeat"という言葉を世の中に広めたAIPの名作コンピシリーズの記念すべき1枚目。元々は80年代にアナログで発売されましたが、90年代に入って曲数多くしたり、微妙に内容変えてCDでリリースされました。まだ渋いモッズR&B演ってた頃のGroundhogsの「Shake It」という文句無しの曲で幕を開けFreakbeatの嵐、嵐。AIPなので音源はアナログ起こしですが、それでもマイナーなB級ビートバンドの熱い息使いが十分すぎるほど伝わってきます。

V.A. / ENGLISH FREAKBEAT VOL.2
1997/米AIP/AIPCD 1048/CD
第2集は荒々しいモッズR&Bが好きな人は必ず押さえておきたい1枚。Mickey Finn、Beat Merchants、Syndicats、Soul Agents、Wheelsと好きな曲ばかり入ってます。若き日のRichie Blackmoreが在籍したLancastersの音源もインストながら凶暴で良し。KoobasがKubasの変名でリリースした音源も貴重。Mick Greenがいた頃のDakotasのナンバーも実にソリッドでカッコいいです。全部で6集まであるシリーズの中でもこれが特に聴く回数が多いかな。

V.A. / ENGLISH FREAKBEAT VOL.3
1997/米AIP/AIPCD 1048/CD
この第3集の目玉は何といってもKinksと名乗る前のRavens時代のデモ音源でしょう。アセテートから直で録音してるんで、CDなのにスクラッチノイズだらけで音質悪いですが、存在してるだけでも奇跡。まだまだ垢抜けてないですが、それなりに楽しめます。ガレージィR&BのUK's「Your Love Is All I Want」やFraysによる爆発ビート「Keep Me Covered」等、他にも聴き所が満載です。個人的なベストはちょっとサイケ入ったWay&Meansの「Breaking Up A Dream」。

V.A. / ENGLISH FREAKBEAT VOL.4
1997/米AIP/AIPCD 1048/CD
この第4集も粒よりのフリークビートがぎっしりと詰まってます。まずオープニングのThane Russal & Threeによるやぶれかぶれな「Security」のカバーがカッコいいです。Sons Of Fredの「I'll Be There」はハード・タッチのモッズ・ビートで秀逸の出来。そしてRPMのSteve Howeの編集盤から何故か漏れたSyndicats一世一代の名曲「Craedaddy Simone」に尽きる。後半に向かって昂ぶる凶暴性。畳み掛けるドラムも凄いが轟音ギターも凄いので必聴です。

V.A. / ENGLISH FREAKBEAT VOL.5
1993/米AIP/AIPCD 1049/CD
本作は初期Beatlesに在籍したPete Bestの音源で幕を開けます。本作はちょっと玉石混合な感じもしますが、何曲かはいい曲入ってます。ベスト・トラックはTruthの「Baby You've Got It」です。ハードエッジな演奏で何ともカッコよくて聴く価値有りです。そこそこ有名なのはUntamed、Billy J.KramerやFour+Oneあたりだけで、その他のは無名グループばかりです。ロックンロールやBob Dylan風、Joe Meek風等、色んなスタイルの音源が入ってます。

V.A. / ENGLISH FREAKBEAT VOL.6
1996/米AIP/AIPCD 1055/CD
English Freakbeat最終章となる本CDは、同レーベルが出してるPebblesの6番のモッズ編とダブる音源が多いので、Pebbles気になってるけどアナログ聴ける環境じゃない人はこちらで十分。Twinkの在籍したFairiesを筆頭にB級C級グループがわんさか収録されてます。今回はブルースを下敷きにした曲が多いので、ブルージィなモッド・ビートが好きな人は必聴でしょう。David John&The Moodがそんな中でも飛びぬけてカッコいいです。マラカス片手に聴くべし!!