V.A. / THE IN CROWD
1997/ポリドール/POCD-1552/CD
97年にPolydorが組んだコンピ。The Who,Small FaceからMotown、The JamらNeo Mods関連、Brit Popまで60年代から現代につながるモッズの歴史をうまくまとめてます。中には懐かしのMenswearなんてのも入ってますが・・個人的にはこの1枚をきっかけにモッズというものにのめり込んでいったので非常に思い入れのある1枚。輸入盤に収録されてるPaul Wellerの「Into Tommorow」が国内盤には版権の関係で収録されてません。

V.A. / THE MOD SCENE
1998/英DECCA/844 549-2/CD
Decca音源のモッズコンピ。このCDに収録されたHipster Imageの「Make Her Mine」がLevi'sのCM曲に使われて、このCDも国内盤が出たりと少し話題になりましたが、断然輸入盤のほうが写真満載のブックレットがついてていいと思います。この中ではThe Poets、The Attack、Chris Farlowe、Loose Endsあたりのトラックがお薦めです。このシリーズが出はじめた時は嬉しくてしょうがなかったです。

V.A. / THE MOD SCENE VOLUME2
1999/英DECCA/844 924-2/CD
上記のCDが売れたので、いそいで出した感じのする続編。ブックレットにはがっかりしたけど。内容はThemとかJohn Mayallが入っててたりと選曲には統一感はあまりないけど、聴いたことすらないようなかなりマニアックなグループも収録されてます。David BowieのDavie Jones名義の「Liza Jane」とかThe Attackの「Try It」、カッコいいです。The Prisidentsってバンドの「Candy Man」って曲も、全く知らなかったですけどカッコよかったです。

V.A. / THE BEAT SCENE
1998/英DECCA/844 799-2/CD
タイトル通りビート系のグループを集めたDecca音源集。激レア音源Shel Naylor「IT's Happen Soon」やCreationの前身バンドMark Four「Hurt Me If You Will」の収録が嬉しい所。Mockingbirdsはちなみに後に10ccを結成するGraham Gouldmanがいたモッズグループです。The Hi Numbersってグループの曲が入ってますが、The Whoとは全く関係が無いみたいです。無名のビートグループばかりですが、なかなか侮れません。

V.A. / THE FREAKBEAT SCENE
1998/英DECCA/844 879-2/CD
ちょっとガレージ入ったワイルドなサウンドのことを"Freakbeat"と呼び、それ系の音源集です。Fuzzが炸裂するThe Attack「Anymore Than I Do」、シェル・タルミープロデュースのShel Naylor「One Fine Day」、The Birds「No Good Without You Baby」他聴き所満載です。Marc Bolanのソロで出したビートナンバー「The Third Degree」なんてのもなかなかいいですよ。

V.A. / THE R&B SCENE
1998/英DECCA/844 798-2/CD
DeccaのR&B系の音源を集めたものです。The Birdsで始まり、The Birdsで終るというカッコいい曲順です。Twinkが在籍したThe Fairiesは爆裂R&Bサウンドを聴かせてくれます。Graham Bondの初シングル「Long Tall Shorty」やZoot Money「The Uncle Wills」あたりかなり熱いです。Rod Stewartがバリバリのモッズだったころの作品「Good Morning Little Schoolgirl」も収録してます。

V.A. / THE PSYCHEDELIC SCENE
1998/英DECCA/844 797-2/CD
英DeccaによるDeram音源をふんだんに使った良質サイケコンピ。Deramは60年代後半に良質のサイケ・ソングを連発してたレーベルで、こうやってまとまった形で聴けるのは嬉しい限り。収録グループのほとんどはマイナー・グループで占められており、玉石混合な印象も受けるものの、当時のフラワームーブメントを知るにはもってこいのCDでしょう。そんな中でもThe Synの「14 Hour Technicolour Dream」はホント泣けてくるポップサイケの名曲。

V.A. / THE NORTHERN SOUL SCENE
1998/英DECCA/844 805-2/CD
Decca音源のノーザンコンピ。白黒関係なく、ノーザンスタイルの曲なら関係なく入ってます。もともとイギリスでいうノーザンソウルってその定義が"踊れる"ってだけで曖昧みたいですけどね。この中ではAmen Cornerと米R&BシンガーClyde Mcphatter(元Drifters)以外は知らない人たちばかりでした。けど、中身は素晴らしいダンサーがぎっしり詰まってます。

V.A. / THE BLUES SCENE
1999/英DECCA/844 801-2/CD
Decca音源集のブルース編。ブルースと聞いてつい敬遠しがちな人もいるかと思いますが、Rolling Stonesもしかり、ブルースの鼓動はロンドンの音楽シーンで熱く脈打っていたのであります。と前置きはさておいて、早い話がカッコいいです。1曲目のBluesbreakersのインストからして破壊的で最強。モッズ達も飛びついたであろうクールな曲の数々。Steve Winwoodの変名Steve Anglo名義の作品も収録。ロンドン・ブルースシーンの雰囲気を知りたければこれ!!

V.A. / THE GIRLS' SCENE
1999/英DECCA/844 897-2/CD
いつの時代にもアイドルの存在はあるわけで、スウィンギング・ロンドンをビートグループと共に支えたキュートなガール・シンガー達の音源を集めたDecca編集盤。このシリーズの売りのブルカラーブックレットも満足。この中ではLuluとMarianne Faithfullがなんといっても有名ですが、他の一発屋と思われるシンガー達も華やかなガールポップ揃いで楽しめます。伝説のフィメール・シンガーVashtiの曲も聴き所の一つ。Phil SpectorもどきからMotownもどきまで色々。

V.A. / THE ROCK 'N' ROLL SCENE
1999/英DECCA/844 892-2/CD
同シリーズの中では本作は番外編。他のものはスウィンギング・ロンドンの魅力を伝えてくれましたが、本作はビートグループ以前の英ロックンロール・シーンをコンパイルしたもの。Elvis Presley、Buddy Holly、Eddie Cochranとかそんな感じのスタイルです。ビートものが好きな人にとっては別に聴かなくてもいい1枚ですが、ブリティッシュビートが突然生まれた訳ではなくて下地にこういった音楽があったという事を忘れてはいけないということを思い知らせてくれる1枚。

V.A. / THE IN CROWD THE ULTIMATE MOD COLLECTION
2001/英UNIVERSAL/5200492/4CD
2001年にUniversalが版権を所持している音源を豊富に使ってまとめて発売したCD4枚組、合計100曲収録した究極のボックスセットです。Dobie Grayの「The In Crowd」で始まりRamsey Lewis Trioの「The In Crowd」で終わるというニクイ作りになってます。WhoやSmall Facesに代表されるビートグループを始め、Motown、Stax、Atrantic、ChessまでカバーするSoul/R&B系に加え、更にはSkaまでも網羅しており、まさにこれがあればモッズの嗜好、流れが掴めるという仕組みになっている。大手がまとめたとは思えないほどいいつくりだし、ブックレットも写真が豊富だし結構気に入ってます。