BRIAN POOLE & THE TREMELOES / THE VERY BEST OF
1996/英SPECTRUM/551 321-2/CD
Beatlesが落ちたDeccaのオーディションに受かった事で知られるグループのベスト盤。内容はオーソドックスなロックン・ロール。デビュー前のチンピラみたいなBeatlesに比べて、スマートな感じのするこちらのグループの方がDeccaには受けたのかもしれないですね。その時はどうであれ、今となっては悲しいかなBeatlesには遠く及ばないのですがマージービートの一環としては聴ける内容。フロントマンBrian Pooleが独立してからの方が成功したってのもまた悲しい。

THE TREMELOES / HERE COME THE TREMELOES
                THE COMPLETE 1967 SESSIONS
2000/英SEQUEL/NEMCD 468/CD
Brian Pooleが去った後、新ボーカリストを迎え新たにティニー・ポッパー・グループとして再出発した彼らですが、路線変更が効を奏したのか一躍人気グループの仲間入り果たしました。これは67年に発表した2枚のアルバムとB面や未発表曲を詰め込んだ67年録音全曲集CD。Four Seasonsの影響下のハーモニーワークス。ファッションは思いっきりピーコックルックですが、音の方はそれほどサイケは感じられない。アイドルグループかと思いきや、侮れない内容です。

THE TREMELOES / SUDDENLY YOU LOVE ME
                THE COMPLETE 1968 SESSIONS
2000/英SEQUEL/NEMCD 469/2CD
68年のシングルや海外向けのレアな作品をDisk1に、69年リリースのライブアルバム『Live In Cabaret』をDisk2に収めた2枚組CD。67年の快進撃の勢いは68年になっても止まらなかった訳で、Disk1では極上のポップ・チューンがこれでもかと24曲も堪能できます。そしてDisk2のライブがこれまた凄い。彼等のセールスポイントのハーモニーも演奏もバッチリ。アイドルグループとしての一面が取り上げられがちですが、ライブグループとしても十分通用する事が判明。

THE TREMELOES / MASTER THE EARLY 70's SESSIONS
2000/英SEQUEL/NEMCD 476/CD
ティニー・ボッパー・グループからの脱却を図った70年代の音源を集めたCD。70年にリリースした彼等の自信作『Master』を中心にシングルや未発表テイクなどが収録されています。スワンプな土臭さを漂わせるロックアルバムの好盤に仕上がっています。ダウン・トゥ・アースに傾倒しつつも持ち前のポップセンスは健在。ノスタルジックな「Before I Sleep」とかイイですよね。ボーナストラックのシングル曲「(Call Me) Number One」がこれまた素敵なポップサイケ。

TREMELOES / MAY MORNING
2000/英SANCTUARY/CMRCD 025/CD
70年に制作されるも結局はお蔵入りになってしまったJane Birkin主演のイタリア映画のサントラのCD再発。アイドル路線を走っていた彼等がアーティストとしての意向を明らかにしたこの時期に録音されたのがこのサントラ。ジャケからもサイケなサウンドが容易に予想できますが、内容はサイケ一色という訳ではなくてサントラだけにインスト曲やカントリー風味の曲に、土臭いブルージィなのもありと割と多彩。「Hard Time」はトリップ感溢れるサイケ・インストで必聴。

THE TREMELOES / BBC SESSIONS
2004/英SANCTUARY/CMEDD 939/2CD
Tremeloesの再発を続けてたSanctuaryから待望のBBC音源集が登場。しかも2枚組みというボリュームです。66年から69年にかけての演奏で彼等の脂ののった時期というベストな内容。BBCだけに割りと大人しめの印象を受けますが、Tremeloesが好きな人なら手に取って損は無いと思います。しかしライブ盤としては勿論『Live In Cabaret』には到底敵わないんですがね。『Live In Cabaret』収録のカバー曲はこっちにも入ってるので聴き比べてみると面白いかも。