THE STYLE COUNCIL / INTRODUCING
1983/ポリドール/POCP-1865/CD
「Speak Like A Child」「Lomg Hot Summer」「Money-Go-Round」の3枚のシングルを中心に編集されたミニアルバム。ちなみに本作は日本やドイツ等で発売された。さらに日本盤はジャケが違う。デビューシングルとなったUKソウルの先駆け「Speak Like A Child」、Weller流ファンクチューン「Money-Go-Round」等、Jamの呪縛から放たれ、新しいサウンドに意欲的に取り組んでいる。なかでも「Headstart For Happiness」は名曲です。

THE STYLE COUNCIL / CAFE BLEU
1984/ポリドール/POCP-1866/CD
スタカン初のフルアルバムにして、彼らの最高傑作。Blue Noteを意識したジャケからも伺えるように、Jazzの影響はもちろん、Bossa Novaから、さらにはRap!まで取り組んでいる。インスト曲も多く、Jam時代のファンが面食らったというのもうなずける。本作はModernなものを追求してWellerが次のステップに移った重要作。とにかくオープニングからラストまで"Cool"な雰囲気に満ち溢れた1枚。まさに青春の1ページ。

THE STYLE COUNCIL / OUR FAVOURITE SHOP
1985/ポリドール/POCP-1867/CD
彼らの最高傑作と評される事が多い2nd。"Modern"なキーワードで一杯のジャケットも最高だが、もちろん内容も素晴らしい。Bossa Novaナンバー「All Gone Away」、ノーザンスタイルの「Come To Milton Keynes」、Wellerのワウワウギターが炸裂するファンクナンバー「Internationalists」、名曲「A Man Of Great Promise」、シングル「Shout To The Top」「Walls Come Tumbling Down」etc…文句のつけようがありません。あえてつけるなら髪形かな。

THE STYLE COUNCIL / HOME AND ABROAD
1986/ポリドール/POCP-1868/CD
『Our Favorite Shop』の好セールスを受けて彼らが次にリリースしたのがこのライブアルバムでした。もっとも勢いにのっていた時期の録音だけに、Wellerの熱演が堪能できます。本作を聴けば、どうして彼がThe Jamを解散させたかってのがきっと理解できるはず。ジャケもたまらないほどオシャレです。うーん、スタカンのライブを生で体験したかった…

THE STYLE COUNCIL / THE COST OF LOVING
1987/ポリドール/POCP-1869/CD
酷評された3rd。本国では前面オレンジ色ジャケに45回転12インチ2枚組という特殊形態で発売されました。クラブでDjがプレイしやすいようにとの事だったようです。本作はいわゆるWeller流ブラコン・サウンドです。個人的にはこれはこれで好きなんですけどね。憧れのCurtis Mayfieldをミキシングに迎えるなど、黒人音楽へさらなる接近を見せている。「Fairy Tales」とかいい曲も入ってるんですけどね、本作もそろそろ再評価か?

THE STYLE COUNCIL / CONFESSIONS OF A POP GROUP
1988/ポリドール/POCP-1870/CD
スタカンの作品中もっとも酷評されるラストアルバム。後々本人もこの頃は音楽への情熱も薄れてきていたたと語っており、かなり内省的なムードが漂っている。A面全部を使って組曲仕立てにした異色作。これが当時物議を醸し出したが、現在から見ればWeller流゛癒し系"サウンド。なかでもシングルにもなった「How She Threw It All Away」はご機嫌なPop Soulで好作品。

THE STYLE COUNCIL /
  THE SINGULAR ADVENTURE OF THE STYLE COUNCIL
1989/ポリドール/P25P-20235/CD
解散直前に発表された、当時新曲だった「Promised Land」を含んだベストアルバム。7inchと12inchでジャケもバージョンも異なる等、The Jam時代以上にシングルへの異常な程のこだわりを見せていたスタカン期もやはりベスト盤も必携です。しかも、ここでしか聴けないバージョンも含まれている等侮れない内容になってます。「Beat Surrender」と共にJamのラストシングル候補だった「A Solid Bond In Your Heart」も収録。

THE STYLE COUNCIL / HERE'S SOME THAT GOT AWAY
1993/ポリドール/POCP-1330/CD
The Jamの『Extras』と同じようなレアトラック&B面集。『Extras』同様に寄せ集めではなく充実した内容で、いわばスタカンの裏ベスト的存在になってます。上記のベストと合わせてどうぞ。この人の場合シングルB面に収録されてるのが不思議なくらいB面の曲もクオリティが高いのがファンにとっては嬉しいです。ソロになってからも一貫してその考えを貫いており、シングルチェックも欠かせられません。

THE STYLE COUNCIL / IN CONCERT
1998/ポリドール/POCP-7273/CD
スカタン再評価の追い風もあって、98年に発売されたライブ盤。84年から87年の間のステージを収めており、『Home And Abroad』とダブりが無いのが嬉しい配慮です。唯一のダブり曲「My Ever Changing Moods」はピアノバージョンを収録。カバーを3曲とライブのみで演奏していた完全未発表曲「Up For Grabs」を収録。本物のSoul Musicと比べたら、物真似の域を越えてないが、Wellerの煮えたぎる魂の゛Soul"が感じられる。

THE STYLE COUNCIL /
 THE COMPLETE ADVENTURES OF THE STYLE COUNCIL
1998/ポリドール/POCP-9621/5CD
The Jamのボックスセットの成功に気を良くしたPolydorが続けて出したスタカンボックス。ディスク1〜4までにシングルとオリジナルアルバムの音源を、そしてディスク5には本作の目玉になっているオクラ入りになったスタカン幻のハウスアルバム『Modernism:A New Decade』が収録されてます。スタカンの場合シングルでも7inchと12inchでバージョンが異なり、ベスト盤とかにいまだバラバラに収録されていたので、本作に期待したのですが本作もバージョン違いについてはまとめきれてなかったのが残念でした。ちなみに『Modernism:A New Decade』は先日日本のみ、紙ジャケ仕様で発売されました。