THE SOLARFLARES / PSYCHEDELIC TANTRUM
1999/英TWIST/TWIST BIG 16/CD
元Prisonersという肩書きはもはや必要ないでしょう。Graham Dayの現在のバンドで、メンバーはPrime MoversからFayがいなくなっただけという人脈の狭さ(笑)。正直あまり期待してなかったけど、ところがどっこいメチャメチャカッコいいです!! しかもこの1stにはFay HallamとJames Taylorが各々1曲ずつ参加してます。James Taylor参加の「Hold Your Head Up」なんてPrisonersそのものじゃないか!! シンプルなガレージ・サウンドで内容の濃い作品です。

THE SOLARFLARES / CAN'T GET YOU OUT OF MY MIND
2000/英TWIST/TWIST 25 CD/CDS
2ndアルバムの先行シングル。CDシングルは7inchよりも1曲多い3曲入り。ジャケからして60's趣味丸出しですな。表題曲「Can't Get You Out Of My Mind」はミドルテンポでなかなかカッコいいけど、2ndアルバムにも入ってます。「Lunar Girl」はスペイシーなインスト曲でまずまずかな。7inchには入ってない「Inside Of A Dream」がガレージィでカッコいいんだな、これが。

THE SOLARFLARES / THAT WAS THEN...AND SO IS THIS
2000/英TWIST/TWIST BIG 20/CD
2ndアルバム。昔から一貫して言えることですが、本作も基本的なサウンドは変わってません。強いて挙げるなら勢いで突っ走ってた1stに比べて、メロディアスになってる印象を受けます。「A Right And A Wrong Way」とか激しさの中にメロディありといったところですかね。「Miles Away」なんてアコギ使ってるし、直球以外にも変化球を覚えたようです。かと思ったら「Sucking Out My Insides」のようなFuzzギンギンの凶悪ナンバーもあって実に楽しめる1枚です。

THE SOLARFLARES / REFLECTIONS
2001/英TWIST/TWIST 28/7inch
2ndシングル。このシングルは彼の長いキャリアの中でも上位に位置する作品だと思うほど、気に入ってます。A面「Reflections」はちょっぴり切なくなってくるミディアムテンポのサイケ・ナンバー。B面「Open Your Eyes」は暴走するガレージ・ナンバーでなんともカッコいい!! 再び到達点に達したシングルといえるでしょう。これは次のアルバムが楽しみですな。

THE SOLARFLARES / YOU WANT BLOOD
2002/英BIG BEAT/NS 137/7inch
オルガン奏者Parsleyを迎えて4人編成になってリリースしたアルバム先行シングル。本作はPrisoners時代の古巣Big Beatに移籍してのリリース。A面の「You Want Blood」はミドルテンポのサイケ・ガレージ。初期の荒々しさを残しつつもメロディアスでカッコいいです。アルバム未収録のB面「Captain Blue」はスペイシーなインストでそこそこ。こういうタイプのインスト聴くとPrisoners思い出します。

THE SOLARFLARES
           / LOOK WHAT I MADE OUT OF MY HEAD
2002/英BIG BEAT/CDWIKM 220/CD
先行シングル「You Want Blood」を経てリリースされた3rdアルバム。前2枚のシングルからも予想できましたが、本作のテーマはずばり"サイケ"。力強く歌いあげるミドル・ナンバー「State Of Mind」で本作は幕を開けます。本作を聴いてまず感じたのは、今まで以上に歌とメロディがしっかりしてるということ。ミュージシャンとしてもすっかり成長してます。なかでも「A Thousand Lies」は泣きの名曲。ブックレットも歌詞が載ってるし、今までよりも豪華になりました。

THE SOLARFLARES / CAN SATISFY YOU
2003/英OWN-UP/OWN-UP U4/CD
4thアルバムは彼ら自身のレーベルからのリリース。内容はライブ音源やシングルB面曲、再録、カバー等からなっておりレアリティーズ的な要素の強い作品。Prisoners時代の「Creepy Crawlies」の再録はちょっと泣けた。もう40歳位になるのだろうけど、テンションは全く衰え無し。カバー曲の選曲はWimple WinchやFire、Fleur De Lys、Seeds等60'sサイケに加えMonkeesにRamonesまでと、60's嗜好は相変わらず。僕の好みを体現してくれる理想のバンド。

THE SOLARFLARES / LAUGHING SUNS
2004/英BIG BEAT/CDWIKD 247/CD
再び全曲オリジナル曲による5thアルバム。オープニングナンバー「Dragging You Down」はブルースハープが絶妙に切り込んでくるガレージチューンで掴みはOK。余裕が出てきたのか、初期衝動で突っ走る様な曲は無くなってきています。特に「Windsor Oval」あたりなんかは個人的には中後期のPrisonersの様な雰囲気が出てると思います。やってることはワンパターンですが、安定した質を保っていて十分満足できる内容。この音ってある意味ブランドですね。

Official UK Web Site http://www.thesolarflares.com/