THE SEARCHERS / MEET THE SEACHERS
2001/英SANCTUARY/CMRCD 155/CD (ORIGINAL RELEASED : 1963)
Pyeレーベルが放ったマージービートの雄、Searchersの記念すべき1st。国内紙ジャケ盤だとシングル曲と下記に紹介する『The Iron Door Session』が丸々ボートラとして収録されていますが、輸入盤だとステレオ/モノ両バージョン+αの内容です。大ヒットしたデビュー曲「Sweet For My Sweet」をフィーチャーした作品で、早くも彼等特有の小気味良いマージービートサウンドが出来上がっています。「Ain't Gonna Kiss Ya」とか「Farmer John」とかカッコイイです。

THE SEARCHERS / SUGAR & SPICE
2001/英SANCTUARY/CMRCD 156/CD (ORIGINAL RELEASED : 1963)
早くも同年に発表された2nd。これもステレオ/モノ+αで、国内紙ジャケ盤だと下記に紹介してる『Swedish Radio Sessions』からTony Jackson期のライブ音源等が収録されてます。1st同様ジャケットの安易さは泣かせるものがありますが、タイトルにもなってる彼等の代表曲「Sugar & Spice」を中心に組まれた作品。1st程の斬新さは感じられないが、クオリティ的には同レベルを保っているので安心して楽しめます。シングルB面曲の「Saturday Night Out」が最強です。

THE SEARCHERS / IT'S THE SEARCHERS
2001/英SANCTUARY/CMRCD 157/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964)
Mike Penderが初めてリードボーカルを努めたシングル「Needle & Pins」のヒットを受けてリリースされた3rdアルバム。本作にはTony Jacksonはほとんど関わっておらず14曲中13曲がMike PenderとCgris Curtisがボーカルをとっています。Tony Jacksonがメインだった全2作の勢いは薄れ、落ち着いたサウンドとなっています。フォークロックの源流と言われるサウンドが見られるようになったのもこの頃から。脱退したTony Jacksonのその後の足取りは別項にて。

THE SEARCHERS / SOUNDS LIKE SEARCHERS
2001/英SANCTUARY/CMRCD 158/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964)
第2期Searchersの最も輝かしい作品。リーダー格のCris Curtisのオリジナル曲も見られるようになります。オープニングナンバーの小粋なビート曲「Everybody Come Clap Your Hands」や「Magic Potion」とかの仕上がりはいつ聴いても最高だなぁ。ボーナストラックとして収められてるこの時期のシングルも実に秀逸で、中でも彼等が好んで取り上げるJackie De Shanonナンバー「When You Walk In The Room」は屈指の名演。アルバム単位で素晴らしい。

THE SEARCHERS / TAKE ME FOR WHAT I'M WORTH
2001/英SANCTUARY/CMRCD 159/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
Pyeでのラストアルバムとなった5thアルバム。ステレオ/モノにシングル、別テイクを収録。急激に失速を始めたこの時期ですが、作風は変わらずフォークロック的なアプローチで、本作なんかはソフトロック好きな人にも向いているんではないんでしょうか。淡白でシンプルなつくりなんで、これといって特出すべき点が無いのが残念です。表題曲はP.F.Sloanの曲の好カバー。この後彼等はRCA、Sireとレーベルを移籍してゆき、それなりに評価の高い作品を残しています。

THE SEARCHERS / THE PYE ANTHOLOGY 1963-1967
2000/英SEQUEL/NEECD 381/2CD
僕はご覧のように輸入盤でアルバムを揃えた事によりPyeでのシングルの一部が漏れてしまったのでこの2枚組アンソロジーで補完。これは全シングルの両面と各アルバムからの抜粋で入門編としては最も最適でしょう。ちなみに日本盤紙ジャケで各アルバムを揃えれば、ステレオ/モノの両バージョンが聴けない代わりにシングル曲は全てボーナストラックで網羅できるのでこういった編集盤を買う必要はなくなります。まあどちらを選択するのは各人の好みですから。

THE SEARCHERS / THE IRON DOOR SESSIONS
2002/英SANCTUARY/CMBCD 485/CD
Cavernと並んでビートグループが多数出演していたライブハウス、Iron Doorで63年に録音された音源集。本音源は彼らがまだPyeと契約する以前の、レコード会社に売り込むために録音された貴重なものでマニアの間では存在だけが噂になっていた音源です。Tony Jacksonが持っていたアセテートを元にCD化。この頃から「Sweet For My Sweet」をレパートリーにしているのが興味深い。国内盤紙ジャケの1stにはボーナストラック扱いで全曲追加収録されてます。

THE SEARCHERS / THE SWEDISH RADION SESSIONS
2001/英SANCTUARY/CMRCD 394/CD
64年と67年にスウェーデンのラジオ番組に出演した時のライブ音源。3公演分が収録されておりすが、それぞれでメンバーが違っているので面白い内容となっています。最初の10曲はTony Jackson在籍時のモノで僕はこの時期が特に好きです。コンパクトにまとまったサウンドが最高にカッコイイです。Tony Jacksonに代わってFrank Allen加入後の第2期の音源は9曲。ワイルドさは陰りを見せ落ち着いたサウンド。人気が下降線をたどっていた第3期での演奏は6曲。

THE SEARCHERS / AT THE STAR CLUB
2002/独BEAR FAMILY/BCD 16602 AH/CD (ORIGINAL RELEASED : 1963)
デビュー前にビートグループ修行の聖地、Star-Clubで録音されたライブ盤。原盤はPhilipsで、本番は更にコンピなどに収録されてたStar-Club音源をも追加収録した完全盤。Star-Clubでの実況ということでパンキッシュでワイルドなロックンロールが聴けると期待してましたが、ゆったりとしたムードで割と落ち着いた演奏となっています。Pye入りしてからの垢抜けた感じはまだありませんが、この時期のライブ音源は非常に貴重。レパートリーはR&Rのド定番揃い。

THE SEARCHERS / BBC SESSIONS
2004/英SANCTUARY/CMEDD 938/2CD
マージビートの雄Searchers待望のBBC音源集。2枚組の割に各々の収録時間が短かったり、インタビューが多かったり残念なところも見受けられます。何よりも残念なのが「Sweet For My Sweet」、「Love Potion No.9」、「Sugar And Spice」等の初期のヒット曲が収録されていないところ。肝心の内容も良くも悪くもまとまってて、特出すべきところも無かったです。したがってSearchersのディープなファン以外にはお勧めできない。好きな人は好きなんだろうけどね。