SAM COOKE / THE MAN AND HIS MUSIC
1986/BMGビクター/R32P-1041/CD
全28曲。これほどまでに充実したCDが他にあるだろうか。RCAの作品を中心に、ゴスペル時代とキーン時代も含んだ素晴らしい内容。もちろん私が聴くきっかけとなった「Shake」も収録されてます。あと、「Good Times」はRolling Stonesのカバーでも有名ですね。しかし、この人のボーカルは凄い。ディープなのはいうまでもなく、その表現の幅が広いこと広いこと。とにかく魅力的なボーカルに圧倒されます。全曲素晴らしいです。これは私にとって外せない1枚。

SAM COOKE / AT THE COPA
1987/米ABKCO/29702/CD
これは高級クラブCopacabanaでの64年のライブを収めたもの。はっきり言って何かが足りない… Sam Cookeのライブはこんなものなのか?もち内容は良いんですが、上品にさらりと歌っててこじんまりとしてる感じ。高級クラブだからだろうけど。はっきり言ってこれは別に聴かなくても良いでしょう。なぜならこれより数倍凄いライブ盤が存在するのでね。
             
SAM COOKE / LIVE AT THE HARLEM SQUARE CLUB
1986/BMGビクター/R32P-1063/CD
これがその噂のライブ盤。『At The Copa』を聴いた人は、これ聴いたらぶったまげた事でしょう。まるで別人じゃないか!のっけから熱くシャウトしまくってて、これがSam Cookeの本当のライブなのかと思うと、当時リアルタイムで体験した人達が羨ましい限り。Samも客も汗だくで、一体化してる様子が伝わってきます。しかも演奏はKing Curtisバンドっていうんだから文句無し。ぶっといブロウが冴えまくってカッコいいです。No.1ソウルシンガーここに有り。
          
SAM COOKE WITH THE SOUL STIRRERS
                 / BEST SOUL MASTERS VOL.1
1996/P-VINE/PVCP-8105/CD
私ゴスペルってどうも苦手なとこがあるんですけど、Sam Cookeのゴスペルとなれば話は別。もう彼の声が聴けるだけで満足ですよ。名門ゴスペルグループSoul Stirrersに参加してからの彼がリードを努めた曲をP-Vineが編集したものですけど、もう1曲目の「Touch The Hem Of His Garment」からして鳥肌もんです。Samの歌にはゴスペルという垣根を軽く越えたソウルが詰まってます。しつこいようですが、ほんとに素晴らしい。
              
SAM COOKE WITH THE SOUL STIRRERS
                     / GOSPEL TO MY SOUL
1998/P-VINE/PVCP-8157/CD
何故かしばらく間が空いてリリースされたSamのゴスペル時代編集盤第2集。こちらはテイク違い等をまとめたいわば裏ベストみたいな構成になってます。したがってこちらでは濃いゴスペルナンバーが聴けます。まあ、普通の人は1集持ってりゃ十分でしょうけど、興味持った人にはこの2集も是非手にとってもらいたいものです。オーバープロデュースされた音楽がはびこる今日こそ、本当の歌を聴かせてくれるこういうシンプルな作品を聴いて欲しいものです。