THE PRISONERS / THERE'S A TIME+3
1999/スペインMUNSTER/mr 162/10inch
これはちょっと前に再発された10inchアナログです。仏Skydog Recordsから出た彼らのデビューシングルに当時未発表だった曲を(今は発表済)追加しての変則再発です。彼らフランスでも人気あったんでしょうか。このシングルに収められている4曲はどれも名曲です。表題曲「There's A Time」なんてカッコよすぎです。?&The Mysteriansの代表作「96 Tears」のカバー演ってます。ギターもオルガンも曲も全て最高ッス、文句なし。

THE PRISONERS / A TASTE OF PINK !
2003/英BIG BEAT/CDWIKM 222/CD (ORIGINAL RELEASED : 1982)
94年にCD化されるも、長らく廃盤状態であったネオモッズ/ガレージ屈指の名盤である1stがボーナストラックを追加してようやく再発。日本のみジャケ違いで再発されてましたが現在廃盤。今回は2ndプレス仕様の白ジャケで登場。計8時間で録音されたという、ソリッドで勢い溢れる作品に仕上がってます。Graham Dayが生み出す金属的なギターサウンドとJames Taylorの弾くオルガンがカッコ良すぎるので必聴です。ボーナストラックも荒々しくてカッコいいです。

THE PRISONERS / THE WISERMISERDEMELZA &7
1990/英BIG BEAT/CDWIKD 937/CD (ORIGINAL RELEASED : 1983)
続く2ndアルバム。前作よりはガレージ度が薄れ、本作ではサイケデリック度が増しており、その二つの要素がうまく融合しています。彼らの作品の中ではこれが一番イマイチだと思いますが(他がカッコよすぎるため)、それでも他のグループに比べると相当カッコいいです。「Hurricane」「Tommorow(She Said)」「Melanie」あたりは好きです。しかしGraham Dayのハスキーボイスは凄い迫力です。CD化に際して7曲のボーナストラックを追加してます。

THE PRISONERS / THE LAST FOURFATHERS
2003/英BIG BEAT/CDWIKM 223/CD (ORIGINAL RELEASED : 1985)
再びガレージ色が増した3rdアルバムに8曲のボーナストラックを付けての再発。James Taylorは本作からハモンドオルガンを弾いてます。Milkshakesと交流があったみたいですが、本作ではGraham DayとBilly Childishの共作ナンバーも入ってます。インストだけど、「F.O.P」はカッコよすぎてシビレます。個人的なフェイバリットナンバーは「I Am The Fisherman」。そして何よりもボーナストラックで収録された『In From The Cold』収録曲のデモが嬉しい所。

THE PRISONERS / IN FROM THE COLD
2002/英BIG BEAT/CDWIKM 221/CD (ORIGINAL RELEASED : 1986)
彼らのラストアルバムもついにCD化されました。しかも12inchの音源等5曲のボーナストラック付きで。本作は前作までのガレージ・テイストを残しつつもノーザンソウルに急接近したサウンドで、ホーンが入った曲があったりとこれを最後に解散してしまったのが実に残念です。特に「All You Gotta Do Is Say」はカッコよすぎます。ラストのスパイ風インストは後のJTQを思わせます。この後Graham DayはPrime Moversへ、James TaylorはJTQへと活動していきます。

THE PRISONERS / HURRICANE THE BEST OF
2004/英BIG BEAT/CDWIKM 241/CD
アルバム中心のリリースだったせいか、初のベスト盤CD。各作品からまんべんなく選曲された内容は彼等のキャリアを振り返るにはもってこいです。ただ僕のように既にBig Beatから再発されたボーナス付きの各アルバムを持っている人にはこれといった新しい曲は入ってないです。強いて言うならデビューシングル「There's A Time」がP-Vine以来のCD化という位ですかね。個人的にはブックレットを期待して購入したのですが、カッコいい写真が載っててまあ満足です。

THE PRISONERS / RARE AND UNISSUED
1988/英HUNGMAN/HANG-23 UP/LP
これは解散直前にリリースされた未発表曲集です。友人に貸してもらいようやく聴く事ができましたよ。タイトル通りライブ音源やデモ、未発表曲が入ってます。個人的にはラストアルバムのデモが結構嬉しかったかな。本人のコメントを読むとなんか物悲しくなってしまいます。本作を聴くと何でPrime Moversでラフでロウなガレージサウンドへ回帰したかってのも何となく分かる気もするなぁ。ガレージィな「Trophies」はかなりカッコいいです。

V.A. / SMASHING TIME
1987/英RE-ELECT THE PRESIDENT/NIXSON 1/LP
ジャケにCountdownと記載してありますが、この時倒産してたんで実際にリリースしたのはEddie Pillerが新たに設立したRe-Elect The Presidentから。このコンピの1曲目にThe PrisonersによるSmall Facesのカバー「Don't Burst My Bubble」が収められています。この曲をカバーするセンスも凄いが、サウンドもガレージィでカッコいいです。このコンピにはJames Taylorの弟のバンドThe Daggermenの曲も収録してます。

THE PRISONERS / SHINE ON ME
1997/英DECEPTIVE/BLUFF 043CD/CDS
再結成時にリリースされた新録シングル。CDだと3曲入りで7inchの方は2曲入りです。再結成は93年から97年までの期間で、イギリスとヨーロッパでライブも精力的に行っていたそうです。本作のほかにもアルバムも制作した(?)みたいですが、結局このシングルのみを残して再び伝説の存在へ。Graham DayはPlanetを経て。現在のSolar Flaresへと至る。サウンドは『Hush』の頃のDeep PurpleみたいなハードなサウンドでPrime Moversの延長線的な感じです。