THE PRETTY THINGS / THE PRETTY THINGS
1998/英SNAPPER MUSIC/SMMCD 548/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
65年発表の1st。バンド名の由来となったBo Diddleyの「Pretty Things」を始め、Blues/R&Bのカバーを多く含んでいます。しかしカバーと言えども彼等は原曲をぶち壊し、ガレージィに仕上げていてカッコいいの一言です。当時Rolling Stonesが不良と表現されていましたが、それなら彼等はヤクザとでもいいましょうか。最近再発された本CDはボーナストラック付きに加えて、再結成時の映像ですが、エンハンストで「Rosalyn」のクリップも見れるので、お得です。
 
THE PRETTY RHINGS / GET THE PICTURE?
1998/英SNAPPER MUSIC/SMMCD 549/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
ガレージの名盤としても名高い2nd。このアルバム制作途中で、ドラムのViv Princeがクビとなっています。オープニングは彼らの大ファンというJimmy Pageとの共作「You Don't Believe Me」で幕を開けます。この2ndはガレージ色が非常に強く、特にボーナストラックの「Come See Me」なんてまさに60'sガレージパンク!! こちらもエンハンストでPete Townshentも大絶賛したという名曲「Midnight To Six Man」のプロモが見ることができ、カッコ良すぎるので必見。

THE PRETTY THINGS / EMOTIONS
1998/英SNAPPER MUSIC/SMMCD 550/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
R&Bサウンドから脱却した3rdアルバム。この作品は若干失速の感も否めないです。メンバーの録音にレコード会社がメンバー無断でオーケストラをダビングした、なんていきさつもあってかメンバーは後にこのアルバムはハイジャックされたアルバムだと語っているように、この作品にはあまり思い入れがないようです。それでも何曲かは「Photographer」「Tripping」などの佳曲も入っています。ちょうどR&Bからサイケへと演奏スタイルが移行していった過渡期の作品。

THE PRETTY THINGS / S.F. SORROW
1998/英SNAPPER MUSIC/SMMCD 565/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
The Whoの『Tommy』よりも早いロック史上初のロック・オペラ作品です。WhoもKinksもこれに影響を受けたらしいです。12曲目の「Old Man Going」なんてイントロがWhoの「ピンボールの魔術師」にそっくりで微笑ましいです。発売当時は、この早すぎたロックオペラは全く無視され、Tommyの大ヒット後はTommyのコピーとの烙印を押された、悲運の名作です。本作からドラムに元TommorowのTwinkが参加し、より一層作品のテンションが高いものになっています。

THE PRETTY THINGS / 1967-1971
1989/仏SEE FOR MILES/SEE CD 103/CD
67年から71年までのシングルをコンパイルした編集盤ですが、上記の『S.F.Sorrow』にボーナストラックで収録されていた激サイケソング「Defecting Grey」は未発表ロングヴァージョンなので、当時発売されたシングルバージョンはこちらで聴けます。しかしこの曲の混沌とした雰囲気は凄まじくかっこいいので是非。他の曲は現行CDのボーナストラックでも聴ける音源ばかりなんで、本CDの意義も薄れました。今は多種多様なベスト盤があるのでそちらで十分でしょう。

THE PRETTY THINGS / THE BBC SESSIONS
2003/独REPERTOIRE/REP 4938/2CD
再評価著しいPretty Thingsの2枚組BBC音源集。見識ある方々には忌み嫌われていたからか、ガレージ時代の楽曲が少なくて70年代の音源が大半を占めるのですが、それでも嬉しいですね。70年代のはストレートなブルースロック。ガレージ期のナンバーは狂おしいほどにカッコよすぎる。あの曲もこの曲も聴きたかったというのもありますが、出演回数が少なかったんですかね。Stonesを遥かに凌ぐ暴れっぷり。『S.F.Sorrow』からの曲も凄まじいハイテンション。

THE PRETTY THINGS / ELECTRIC BANANA
1990/独REPERTOIRE/RR 4088-WZ/CD
『Emotions』を制作する頃になると、成績不振による財政難のため彼らはElectric Bananaとの変名で映画やテレビ向けの録音を行っています。リリースはde Wolfという一般向けに販売してない業界向けのレーベルからだったので、マニアの間では結構なプレミアがついているそうです。このCDにはクレジットが一切載ってないので詳しいことは良く分かりませんが、内容はポップなサイケサウンドで、本家Pretty Thingsの作品にも劣らない作品だと思う。

THE PRETTY THINGS / MORE ELECTRIC BANANA
1990/独REPERTOIRE/RR 4089-WZ/CD
Electric Banana音源集の第2弾。そしてこちらのCDも録音年月日、クレジット類が一切載ってないので詳細は不明。音の感じからいって多分上記のCDよりかはこちらの収録曲の方が録音は後でしょう。「Alexander」や「Eagle's Son」他何曲かは『S.F.Sorrow』と同一メンバーによる録音で勢いがあって非常にカッコいいです。本CDはいうなれば裏『S.F.Sorrow』とでも呼んでいいでしょう。

THE PRETTY THINGS / RESURRECTION
1998/英WORLDWIDETRIBE/160042/CD
『S.F.Sorrow』発売30周年を記念して、98年にアビー・ロードスタジオで行われた『S.F.Sorrow』の再現ライブ。当時インターネットで全世界に中継されたらしいです。本CDは限定1万枚。ゲストにDave GilmourとArthur Brownを迎え、年を感じさせないワイルドな演奏を聴かせてくれます。