NIRVANA / THE STORY OF SIMON SIMOPATH
2003/英UNIVERSAL/IMCD 301/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
頭に"UK"をつけなきゃ何かと勘違いされそうな英国きってのポップサイケグループの1st。今回のリマスター再発にあたりモノラル/ステレオ両バージョンにボーナストラック収録と豪華な内容。チェンバーミュージックなんて形容されるサウンドはゴージャスなストリングスをふんだんに盛り込んでおりこの上なくドリーミーなポップサイケ。「We Can Help You」あたりは最高のポップソング。シンプルだが魅力的なメロディに線の細いボーカル。全編通して完成度高いです。

NIRVANA / ALL OF US
2003/英UNIVERSAL/IMCD 302/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
彼らの最高傑作とも評される人気の高い2nd。こちらもボーナストラックを追加収録。優雅なストリングスの調べと美しすぎるメロディ、ポップサイケのお手本みたいな作品。全体的に暗い雰囲気が漂っているのですが、とにかく美しい。「Tiny Goddesss」や「Melanie Blue」の引き込まれる様な壮大感、「Girl In The Park」の弾けっぷり、と聴き所もたくさん。大まかに分けるとアルバムA面曲は穏やかな曲が、アルバムB面はポップでコミカルな曲が収録されております。

NIRVANA / TO MARKOS 3 (BLACK FLOWER)
2003/英UNIVERSAL/IMCD 303/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969)
従来のCDでは『Black Flower』のタイトルで再発されてた3rd。ポップサイケとしては本作が最後。もともとはIslandに発売を拒否されたが為に自身が版権を買い取り、Pyeからのリリースにこぎつけたという経緯があります。これにはボーナストラックが収録されず、オリジナル通りの10曲入りなのがやや寂しい。本作はソフトロック方面でも評価高いみたいです。ゴージャスなアレンジはやや鳴りをひそめ、サウンドはよりシンプルになった感じ。メロディで勝負できる作品。

NIRVANA / SECRET THEATRE
1998/テイチク/TECW 20667/CD
未発表&レア曲集CD。ジャケはダサくてウンザリしますが、内容はNirvanaファンにとっては非常に興味深い1枚。本作には彼等自身の録音の他に、別アーティストが彼等の曲を歌った作品も収録。まず『All Of Us』にも収録された名曲「Girl In The Park」のSmokeによるバージョンが最高。中には朗読もの等、マニアックなものも入ってますが、何曲かはシングルとして出してもおかしくないほどのクオリティ。「Suspect Sunday」あたりがまさにそれ。素晴らしいの一言。

NIRVANA / ORANGE AND BLUE
1996/英EDSEL/EDCD 485/CD
未発表曲集第2弾。グループ名を巡って訴訟問題まで起こしたイギリスのNirvanaの「Lithium」のカバーを除いて、全てIsland時代に書かれた曲が収めれており、当時の音源に手を加えて完成となった曲もある。リリースされた作品群と大きく異なるのは壮大なオーケストラが入っていないこと。もっとシンプルなポップサイケ。当時は彼等のキャラクターに合わないとされて却下となった曲達ですが、こういったシンプルな楽曲の方がむしろ彼らの曲の良さを感じます。