THE MOVE / THE MOVE
1998/独REPERTOIRE/REP 4690-WY/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
DeramからRegal Zonophoneに移籍して発表したこの時代を象徴する1stアルバム。ちなみにジャケットデザインはFoolが担当。僕が好きなMoveのサウンドがぎっしり詰まった説明不要の大名盤です。刺々しい程に派手なサウンド作りと何が飛び出すか分からないワクワク感にメーターぶち切れたドライブ感、アルバムとしての完成度高いです。弦楽器を取り入れた「The Girl Outside」はしっとりとしたポップサイケ。せめてこの1stだけは万人に聴いて欲しいものです。

THE MOVE / SHAZAM
1998/独REPERTOIRE/REP 4691-WY/CD (ORIGINAL RELEASED : 1970)
ポップなイラストジャケで知られる2ndアルバム。1stでも垣間見られたRoy Woodの50's志向を更に進化させたポップロック作品。Amen Cornerに提供した「Hello Susie」はゆったりとしたテンポでヘヴィ感を出している。長尺曲が並び、個人的にはさほど面白くない。ボーナストラックにはライブEPの音源とそのアウトテイクが収録されています。あのWhoからMarqueeクラブのレギュラーの座を奪ったといわれるヘヴィでパワフルなライブパフォーマンスは一聴の価値あり。

THE MOVE / LOOKING ON
1998/独REPERTOIRE/REP 4692-WY/CD (ORIGINAL RELEASED : 1970
Idle Raceに在籍していたJeff Lynneが加入して発表した3rdアルバム。2ndよりも更にヘヴィかつハードになったサウンドは賛否両論ありますが、僕は後者の方。これ以降のMoveは好みがはっきりと分かれると思います。1stのキッチュなサイケデリックサウンドの面影はもはやありません。ボーナストラックはシングル音源と未発表曲。アルバム本編は個人的にはどうにもコメントできませんが、シングル曲はそれなりに楽しめると思う。「Omnibus」は秀逸な1曲。

THE MOVE / MESSAGE FROM THE COUNTRY
2005/英EMI/0946 3 30342 2 8/CD (ORIGINAL RELEASED : 1971)
Moveとしてラストアルバムとなった4thアルバムにシングルや、未発表曲をボーナストラックとして追加した拡張再発盤。自分にとってのMoveは何といっても1stのカラフルでポップなサイケデリックサウンドが魅力的なので、ここらへんになると正直これといった魅力を感じられない。この後ELOになる訳ですが、プレELO的な内容になってます。相変わらずオールディーズのフレイヴァーが所々に散りばめられています。好きですなーホントに。Move最後の灯火ここに有り。

THE MOVE / THE BBC SESSIONS
1998/英STRANGE FRUIT/SFRSCD069/CD
ギミック満載のカラフルなスタジオ諸作も彼らの魅力でもありますが、何と言ってもライブが凄いのです。BBC音源というものの、ライブパフォーマンスの凄さの片鱗が十分伺えます。初期の曲が多く収録されているってのも個人的には何よりも嬉しかったりします。1st収録曲「Useless Information」は個人的にはスタジオ録音よりもこっちの方がカッコイイと思います。1stとシングル集、そしてこのBBCをMove三種の神器と勝手に命名。数あるBBCモノの中でもお勧め。

THE MOVE / SINGLES A's & B'S & RARITIES
1999/独REPERTOIRE/REP 4665-WR/2CD
後にElectric Light Orchestraで実験的なサウンドを展開することになる奇才Roy Wood率いるMoveのシングルA/B面に加えEP曲までもをCD2枚にたっぷり詰め込んだ好編集盤。このCDのジャケからしてかなりカラフルですが、内容も期待を裏切らない華やかなポップサイケ。活動後期の大袈裟なサウンドよりも個人的には初期のタイトなビートナンバー「The Disturbance」「Fire Brigade」、「The Lemon Tree」あたりが好み。Roy Woodのポップセンスに乾杯!!

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