V.A. / THE FANTASTIC STORY OF MARK WIRTZ
                   AND THE TEENAGE OPERA
2001/英RPM/RPM 503/2CD
このMark Wirtzという人はTomorrowのアルバムをプロデュースした事で知られるUKポップ・サイケ界の重要人物。これはそんな彼が関わった楽曲を集めた夢の様なダブルCD。だけどTomorrowみたいなビート・サイケを期待する人にはあまりお薦めできません。Phill Spectorあたりの影響を受けたドリーミー・ポップスなサウンド創りです。Tomorrow絡みのも入ってますが、むしろそっちの音源はここでは異色。ただひたすらポップでドリーミーな世界が広がってます。

O.S.T / A TEENAGE OPERA
1996/英RPM/RPM 165/CD
ポップサイケ好きなら避けて通れない『A Teenage Opera』。当時未発表に終わったオペラのサントラの再発CD。ポップサイケの魔術師Mark Wirtzによる美しすぎる楽曲の数々。TomorrowやKeith West等の曲も入っていますが、全体の雰囲気の統一感はお見事。この中でも人気の高い1曲は子供コーラスが冴える「Weatherman」でしょう。僕はこれ聴くと真っ先に遊園地のメリーゴーランドを連想します。この作品は遊園地という言葉が似合う1枚だと僕は思うね。

MARK WIRTZ / PHILWIT & PEGASUS
2003/英RPM/RPM 252/CD (ORIGINAL RELEASED : 1970)
Mark Wirtsが全面的に関わったアルバムにシングル両面とデモを追加した再発CD。参加してる面々はRoger GreenawayやJohn Carter等、その筋での重鎮ばかりですが、『Teenage Opera』の様な夢見るポップサイケワールドを期待するとちょっとがっかりする内容。70年という時代背景のせいもあるのかも知れませんが、あのポップサイケ特有の"キラキラ感"は本作では感じられませんが、冒頭の「Happiness」を筆頭に何曲かは粒選りのハーモニーポップス。

Official Web Site : http://markwirtz0.tripod.com/