MANFRED MANN / AS IS
2003/ユニバーサル/UICY-9246/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
ボーカルがPaul JonesからMike d'Aboに変わり、レーベルをフォンタナへと移しての1作目。モノ/ステレオ両バージョンを収録した紙ジャケ仕様。お馴染みのジャケではなく、珍しいジャケでの再発。HMV時代のR&B色濃いサウンドから一転してポップなサウンドに仕上がってます。フォークのエッセンスが多く反映された聴きやすい軽いサウンドで、各曲のクオリティも高く内容の濃い1枚。d'Abo作のオープニングナンバー「Trouble And Tea」がなかでも文句無しの一曲。

MANFRED MANN / MIGHTY GARVEY!
2003/ユニバーサル/UICY-9247/CD (ORIGINAL RELESED : 1968)
彼等の最高傑作とも名高いラストアルバム。内容は時代を反映したポップサイケ・サウンド。モノ/ステレオ両バージョンを収録。録音時期は2年間に渡り、寄せ集め的なアルバムとも言えなくも無いけどコンセプトアルバム風に仕上がった本作は不思議と統一感が取れてます。d'Abo作「No Better No Worse」はウットリするようなメロディが秀逸。彼が書くナンバーはどれも素晴らしいの一言です。今回が世界初のCD化とは思えない程の素晴らしい内容なので聴くべし。

MANFRED MANN / UP THE JUNCTION
2003/ユニバーサル/UICY-9248/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
映画の為に製作されたサントラですが、これがまたオリジナル・アルバムと肩を並べるほどの素晴らしい1枚です。まさにManfred Mann起死回生の作品といえるでしょう。かのPaul Wellerもフェイバリットに挙げているほど。HMVでの『Soul Of Mann』に比べて言うならば、こちらは更に大人向けの"Mod Jazz"。ソフトロック的なボーカル曲も非常に心地よいです。再発されるまでコレクターズアイテムだったってのもうなずける1枚。今回の再発にあたり9曲を追加収録。

MANFRED MANN / MANNERISM
2003/ユニバーサル/UICY-9249/CD (ORIGINAL RELEASED : 1976)
76年にリリースされた彼等のベスト盤を元にした編集盤。もともとがベスト盤という体裁上、今回再発された他のCDとダブりも多いですが、シングルAB両面と、アルバム未収録のEP音源をモノ・ミックスで収録した構成には拍手。仏盤EP曲2曲が陽の目を見た点でも快挙。こうやってリリース順にシングル曲を聴いていくとやっぱり良い曲が揃っているな、と実感。

MANFRED MANN / WHAT A MANN
2003/ユニバーサル/UICY-9250/CD (ORIGINAL RELESED : 1968)
『Up The Junction』の後にリリースされたシングルやEP曲を収録した編集盤アルバム。とまあ、これだけ聞くとよくありがちなつまらないベスト盤と思う方もいるかと思いますが、実はこれが侮れない1枚。中でもヒップなインストEP『Instrumental Assassination』の音源が収録されているので、HMV時代の『Soul Of Mann』同様にオリジナルアルバムに準じた高い評価を受けています。これは彼等のルーツにあるジャズ志向が堪能できる作品です。こりゃ最高にヒップ!!

MANFRED MANN / THE FONTANA YEARS 1966-1969
1997/マーキュリー/PHCR-16121〜2/2CD
フォンタナ時代の代表作を網羅できる2枚組ベスト盤。今回、紙ジャケでフォンタナ時代の作品群が再発されましたが、僕みたいな熱心なリスナーは別としてフォンタナ時代入門編としてはこれさえあればまず十分だと思います。唯一の欠点はライナーがチト寂しいところ。

MIKE d'ABO / HANDBAGS & GLADRAGS
2001/英RPM/RPM 232/CD
Manfred Mann2代目ボーカリストとして一躍有名になった彼ですが、本作はManfred Mann分裂後の70年に発表した初のソロアルバム『d'Abo』やシングル、更にはManfred Mann以前に参加してたBand Of Angelsの音源を収録したCD。Manfred Mannでも高水準のポップ・ソングを提供してた彼の非凡な才能がこれ1枚で堪能できます。Band Of AngelsのはソウルフルなR&Bサウンドで、ソロになってのはManfred時代の延長線上にあるポップ・サウンドです。

MIKE d'ABO / A LITTLE MISUNDERSTOOD
2003/英RPM/RPM 264/CD
72年作『Down At Rachel's Place』全曲に加え、74年の『Broken Rainbows』とDC5のMike Smithとの連名作から数曲づつと日本オンリーで発売された「Stardust Serenade」を収録したMike d'Aboコレクションの第2弾。この時期はCarole Kingの男性版とでも言うべき語り弾き中心のじっくりと聴かせる楽曲が多いのが特徴。これらの音源に耳を傾けているとSSWとしての彼の才能を嫌というほど再確認できます。Manfredsとは違った作風ですが、味わい深い。