LONG JOHN BALDRY / LONG JOHN'S BLUES
                    /LOOKING AT LONG JOHN
1990/英BGO/BGODCD2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965/66)
EMIで発表した2枚のアルバムの2in1。この後Pyeレーベルでポップシンガーとして大活躍しますが、この頃はまだモッズフレーバーが溢れています。66年作の『Looking At Long John』の頃はすでにゴージャスなポップ路線ですが、バックバンドのHoochie Choochie Menを引き連れての65年作『Long John's Blues』の方はR&Bフレーヴァー溢れる好盤で、彼のキャリアの中でもこれが1番好きです。特に定番曲「Got My Mojo Working」なんてノリノリで最高ッス。

LONG JOHN BALDRY / LET THE HEARTACHES BIGIN
1998/英SEQUEL/NEECD 298/2CD
商業的にはあまりヒットに恵まれなかった彼ですが、これはPye移籍後の作品をCD2枚にまとめたアンソロジー。Tony MacaulayやTony Hatchによる曲も歌っており、ソフトロック・ファンにもお馴染みのPye時代ですが個人的には彼のブルージィな歌声とポップス路線はミスマッチだと思う。それでもPyeでの2枚のアルバムとシングル、未発表曲を収めたSequelの仕事振りにはいつもながら脱帽。R&Bとポップスの狭間で苦しんだ訳ですが憎めないシンガー。

THE STEAMPACKET/ FIRST R&B FESTIVAL 1964
1990/独REPERTOIRE/RR 4090-WZ/CD
彼とRod Stewart、Brian Auger、Julie Driscollという豪華メンツによるスーパーグループの幻の音源を集めたもの。なぜ幻かというと、このグループはマネージメントのもつれからわずか数ヶ月で解散してしまったからです。後に発掘されたこれらの音源では、Blues Incorporatedにも参加経験をもつ彼のブルージーなボーカルを聴くことができます。これこそスウィンギング・ロンドンの偉大な遺産。

Official Web Site : http://www.johnbaldry.com/