KINKS / KINKS
1998/ビクター/VICP-60221/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964)
記念すべき1st。超有名曲「You Really Got Me」を収録。Chuck Berryの「Beautiful Delilah」、「Too Mouch Monkey Business」やBo Diddleyの「Cadillac」等、アルバム収録曲の半数近くがカバー曲ですが、その他のRay Daviesのオリジナル曲は素晴らしい出来です。「You Really Got Me」はいうまでもないし、ちょっとセンチな「So Mystifying」等、他のビートバンドとは一味違った所を早くも見せています。中でも「Stop Your Sobbing」は一聴の価値有り。

KINKS / KINDA KINKS
1998/ビクター/VICP-60222/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
続くこの2ndでは前作に比べオリジナル曲の比重が増えています。がむしゃらに突っ走る「Got My Feet On The Ground」や軽快なビートの「You Should't Be Sad」等のビートナンバーもカッコいいですが、大ヒット曲「Tired Of Waiting For You」(名曲!)、「So Long」等のフォークロック的なサウンドの曲も良い。早くも彼のソングライティングのセンスが感じられる作品。「Dancing In The Street」のカバーはイマイチです。Ray Davisの成長が著しく感じられる作品。

KINKS / THE KINK KONTROVERSY
1998/ビクター/VICP-60223/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
初期の作品では1番好きな作品です。もうジャケからして最高!! この作品にはKinks流のR&Bナンバーが並んでいます。ベストトラックは「Till The End Of The Day」です。この曲のイントロ聴いただけで、ノックアウトされます。とにかく必聴です。「I'm On An Island」ではカリプソの要素を取り入れており、Ray Davies貪欲な姿勢がうかがえます。Bob Dylanっぽい歌い方の「Where Have All The Good Times Gone」や、凶暴な「Milk Cow Blues」もカッコいいです。

KINKS / FACE TO FACE
1998/ビクター/VICP-60224/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
本作はSEを導入してコンセプトアルバムを目指していたが、残念ながら完全な形では実現せず。オープニングの「Party Line」のようなビートナンバーも収録されてますが、本作はフォーキーな作品が多くを占めており、ビートバンドからの脱却を図っています。ノスタルジックなメロディーのミディアムナンバー「Sunny Afternoon」は名曲中の名曲です。「Dandy」がHerman's Hermitsに、「House In The Country」がPretty Thingsにカバーされました。ジャケがイカす。

THE KINKS / SOMETHING ELSE BY THE KINKS
1998/ビクター/VICP-60225/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
オープニングの「David Watts」がJam時代のPaul Wellerにカバーされたこともありモッド・クラッシックとしても名高い作品。本作ではさらに様々な取り組みを試みています。Syd Barett的な「Lazy Old Sun」、ノスタルジックな「Afternoon Tea」、果敢にもBossa Novaに挑戦した「No Return」等実験的なアルバムに仕上がってます。「Penny Lane」に対抗するご当地ソング「Waterloo Sunset」は誰もが絶賛する美メロの名曲!! これ聴かなきゃ何も始まらないっすよ。

THE KINKS / KINKS LIVE AT KELVIN HALL
1998/ビクター/VICP-60226/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
初のライブアルバム。キャーキャーうるさい歓声はこの時代によくあるように後からオーバーダブされたとも言われてます。とにかく音はこもってて良くないですけど、初期の彼等の熱気を知るにはもってこいの1枚。オープニングから「Till The End Of The Day」でぶっ飛ばしてくれます。最後の混沌としたメドレーもいいけど、「You Really Got Me」がヘビーなツインギターでめちゃめちゃカッコいいです。現行CDはステレオ/モノ両方を収録しているので聴き比べるも良し。

THE KINKS /
     THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY
1998/ビクター/VICP-60227/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
当時本国でセールス的に失敗に終わったが、後々評価され今となっては彼等の最高傑作に挙げられることも多い1枚。Kinks初のトータルアルバムであり、Ray Daviesの才能が一気に開花した作品でもあります。フォークロック調の曲が並んでいますが、どの曲もメロディの美しさが際立つ傑作。タイトル曲の他「Big Sky」や「Starstruck」が特に気に入ってます。この作品以降彼等はトータルアルバム志向に。フリーソウル方面でも人気が高いなんてRay Davisもビックリ!?

THE KINKS /
     THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY
                    (3-CD DELUXE EDITION)
2004/英SANCTUARY/SMETD 102/3CD
彼等の傑作コンセプトアルバムは今まで幾度と無く再発されてきた訳ですが、ついに決定版の登場です! 今度はなんと!CD3枚組のデラックスエディションで登場。ディスク1にステレオ版+ボーナス、ディスク2にモノラル版+ボーナス、ディスク3にレアリティー音源+BBCとこれから買う人も既に持ってる人もマストな内容。個人的にはやっぱディスク3が聴き所ですね。幻の「Great Lost Kinks Album」収録曲の収録も嬉しい。3枚組なのに安いのでとりあえず買っとくべし。

THE KINKS /
   THE COMPLETE SINGLES COLLECTION 1964-1970
1993/ビクターVICP-40128〜9/2CD
これは便利です。彼等がPye時代に発表した22枚のシングルAB両面を全て発売順にCD2枚にわたって収めています。これを聴けば手っ取り早く、彼等のヒット曲を聴くことが出来るし、サウンドの移り変わりも分かります。結構2ndシングルの「You Still Want Me/You Do Something To Me」が気に入ってます。あまりKinksっぽくないんですけど、マージ−風なサウンドとタイトな演奏が好きです。こうやってまとめて聴くと改めて彼らのシングルに駄作無しだと再確認。

THE KINKS / THE BEST AND KOLLEKTABLE KINKS
1993/ビクターVICP-5332/CD
このCDが発売当時日本初CD化だった7曲を含むベストアルバム。当時アルバム未収録(今はアルバムにボーナストラックとして入ってます)「All Day And ALL Of The Night」はマイ・フェイバリットナンバー。こんなシンプルなリフでこんなカッコいい曲が!シングルで発売された曲はどれも名作揃いです、やっぱり彼等は素晴らしいグループです。

KINKS / BBC SESSIONS 1964-1977
2001/英SANCTUARY/SANDD010/2CD
待望のBBC音源集。しかも2枚組というボリュームです。けどやっぱりよく聴くのは1枚目の初期音源の方なんですけどね。BBCということもあってか無茶な演奏はそれほどしてませんが、「Cadillac」はメチャメチャカッコよかったです。後期の作品も嫌いじゃないですけど、やっぱり初期のビートナンバーの方が私は好きです。「All Day And All Of The Night」のギターソロなんて最高の一言です。

Ray Davis Official Web Site http://www.raydavies.com/

Dave Davis Official Web Site http://www.davedavies.com/

Fan Site http://kinks.it.rit.edu/