V.A. / KENT'S MAGIC TOUCH
1997/英KENT/CDKEND 146/CD
これはNew YorkのレーベルMusicor/Dynamoの音源を集めたコンピ。有名どころはInez & Charlie Foxあたりですかね。「Only You」で有名なPlattersも路線変更で中々のノーザン・ナンバーを聴かせてくれます。レア・グルーヴ方面で人気の高いS.O.U.Lもファンキーでカッコいいです。まあ玉石混合の感は否めませんが、これはこれでまた味があってよし。言葉にするのが難しいですけど、このレーベルって独特のカラーがありますね。よかったら聴いてみて下さい。

V.A. / BIRTH OF SOUL VOLUME 2
1998/英KENT/CDKEND 147/CD
アーリー・ソウルの教科書的な良コンピの続編。内容はこちらの方が一層充実しています。Drifters「There Goes My Baby」、Ray Charles「What'd I Say」等ソウル史上における重要作品も収録。Falconsの「I Found Love」やSolomon Burke「Down In The Valley」とディープ・ソウルの傑作も惜しげも無く入っています。全28曲、R&BからSoulへと移り行く過程をうまく捉えた好内容。ライナーも詳しくてポイント高し。こういうコンピはKentの十八番ですね。

V.A. / DAVE HAMILTON'S DETROIT DANCERS
1998/英KENT/CDKEND 154/CD
Richard "Popcorn" Wylieと並んでデトロイトでは結構有名だったDave Hamiltonが関わったTemple/Topper/TCB/Demoristicの音源を集めたコンピ。未発表曲も収録しており、Dave Hamilton周辺の作品の全貌が掴めるようになってます。"Popcorn"の方がモータウン同様にノーザン・サウンドを打ち出していったのに対し、こちらはノーザンの香りも漂うものの、ディープ寄りのサウンドに仕上がっています。中でもInvictus以前のBarrino Brothersの音源が貴重です。
                       
V.A. / BEN-LEE'S PHILADELPHIA STORY
1999/英KENT/CDKEND 164/CD
62年にフィラデルフィアで出会ったFrank BendinelliとLeroy Lovettがプロダクションを設立し、リリースした作品を集めたコンピ。24曲中半分が未発表曲というKentの発掘ぶりも驚きですが、中身はもっと素晴らしい。彼らが手がけたサウンドはフィリーソウルの原型を築き、ノーザンからバラード、コーラスものと、サウンドは多彩で聴き手を飽きさせません。後にソングライター・チームとして名を馳せるLeon Huff、Kenny Gambleも彼らの元で働いていた事実も興味深い。
                       
V.A. / SAN FRANCISCO'S LOADSTONE LABEL
1999/英KENT/CDKEND 166/CD
初期のSly Stoneが在籍してたことで有名なLoadstoneレーベルの音源をコンパイルしたCD。60年代中期から70年代にかけて良質の作品を数多くリリースしており、心地よいグルーヴが堪能できます。フリー・ソウル的な作品からファンキーなものまでかなりハイレベルの作品が並んでいます。個人的に曲がたくさん入っているコンピって嬉しい反面、聴くのが面倒だったりするんですが、これはもっともっと聴きたくなるような好コンピ。かなりお薦めです。

Kent(Ace) Web Site : http://www.acerecords.co.uk/