KALEIDOSCOPE / TANGERINE DREAM
1998/独REPERTOIRE/PMS 7074-WP/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
僕にとってTomorrowと並んでUKサイケの金字塔的なアルバム。これを聴かずしてUKサイケを語れない程大好きな作品で超お勧めです。Syd Barrett在籍時のPink Floydをポップにした感じのサウンドで、あのドロドロ感が薄れた分ハーモニーとポップな曲調が耳に残ります。まず冒頭の「Kaleidoscope」がアルペジオで奏でられる幻想世界で素晴らしすぎる。危うげなメロディでバッド・トリップする「Dive Into Yesterday」、美しすぎる「Sky Children」他駄曲は一切無し。

KALEIDOSCOPE / DIVE INTO YESTERDAY
1996/英FONTANA/534 003-2/CD
Kaleidoscopeは67年に上記の作品を、69年に『Faintly Blowing』と2枚アルバムを出していますが、本CDは1stから数曲と、2nd全曲にシングル曲を追加した編集盤。2ndの方は1stをより突き進めた感じで、ギミックを多用したハードなサウンドでバッドトリップ寸前の危うさを感じます。その一方で、アーシーな楽曲もあり後のFairfield Parlourを思わせる一面も伺える。彼等の曲にはほんと良い曲が多いので一度は耳にして欲しいもの。万華鏡を覗けば至福の空間が。

KALEIDOSCOPE / THE SIDEKICKS SESSIONS
2003/英?ALCHEMY/PILOT 157/CD
これはKaleidoscopeがまだSidekicksと名乗ってた頃のデモ音源を発掘したCD。あくまでもデモ音源なので音質はお世辞にも良いとは言えませんが、貴重な音源だけに文句は言えません。録音時期は64年から68年で、同時期の他グループ同様にR&Bのカバーを演奏するビートグループといったところでしょうか。後のサイケ・サウンドはまだまだ出来上がっていませんが、それでも何曲かはメロディが光ってます。これはこれで完成形を聴いてみたかった気もします。

KALEIDOSCOPE/FAIRFIELD PARLOUR
             / PLEASE LISTEN TO THE PICTURES
2003/英CIRCLE/CPW C104/CD
これはKaleidoscopeと、その後身グループであるFairfield ParlourのBBCでのライブ音源やTVライブを収めたライブ盤。Circleからのリリースだけにデザインもブックレットも秀逸で内容の良さを一層引き立てています。「A Dream For Julie」とか「Dive Into Yeaterday」とか大好きな曲のBBCが聴けるってのが最高。67年から71年というサイケデリアの時代を駆け抜けたグループの偉大な痕跡に触れる事が出来ます。限定なのでUKサイケ好きなら是非入手するべし。

FAIRFIELD PARLOUR / FROM HOME TO HOME
1991/独REPERTOIRE/REP 4144-WP/CD (ORIGINAL RELEASED : 1970)
KaleidoscopeからFairfield Parlourへと改名した後、Vertigoから発表された1枚目のアルバムにボーナストラックを追加した再発盤。現在入手できるCDはボーナストラックが更に多くなっています。彼らの場合はヘヴィ・サイケに走らず、原点回帰でここではフォーキーなポップサイケを聴かせてくれます。Kaleidoscope時代のメロディセンスはそのままのアコースティックサウンド。土臭くなり過ぎず渋さがにじみ出る程よいポップ加減で、英国フォーク好きにはたまらない。

KALEIDOSCOPE / THE FAIRFIELD PARLOUR YEARS
2000/英NMC/PILOT 56/2CD
これは上記の『From Home To Home』と70年に録音されるも、結局オクラ入りしてしまいメンバー自身が91年になって世に出した幻のアルバム『White Faced Lady』を収録した2枚組。購買意欲がわいてこない悲惨なジャケと不親切なブックレットで全てが台無しですが大量のボーナストラックを含め内容の良さで救われます。後者の作品の完成度も非常に高く当時出回らなかったのが悔やまれます。「Bordeaux Rose」他、どれを取っても名曲揃いなので必聴です。