THE JETSET / THERE GOES THE NEIGHBOURHOOD!
1993/日本コロムビア/COCY-75650/CD (ORIGINAL RELEASED : 1985)
このグループもNeo Mods一派と見られがちですが、完全なギターポップ・グループです。それも60'sバブルガム系のポップスがぎっしり詰まってますよ。オープニングからパパパ・コーラスがウキウキさせてくれるし、Beatles風の「What Can I Say?」や、Countdownのコンピにも収録された「Wednesday Girl」は胸にグットくる名曲です。Paul Bevoirのポップセンスが十分に発揮された1枚。

THE JETSET / GO BANANAS!
1993/日本コロムビア/COCY-75649/CD (ORIGINAL RELEASED : 1986)
バナナジャケからしてポップな2nd。彼らはよくMonkeesと比較されることが多いですが、まさに60'sポップスの要素をうまく取り入れてます。本作でもThe Whoの『Sell Out』の影響でしょうか、曲間にジングルを配してトータルアルバム風に仕上げられてます。「Blow Your Mind」「Little Miss Rainbow」等ギターポップ好きな人はもろストライクゾーンでしょう。

THE JETSET / APRIL,MAY,JUNE AND THE JETSET
1993/日本コロムビア/COCY-75648/CD (ORIGINAL RELEASED : 1986)
ジャケからしてサイケ入った3枚目。しかし実はこのアルバムは本当はデビューアルバム用に録音していて、結局はオクラ入りしてしまったナンバーを集めたものである。つまり本作が実質上のデビューアルバムということになるのです。まずオープニングの「The Story Of The World」がカッコいいです。ちょっと跳ね系リズムの「You Won't Believe Your Eyes」やタイト演奏のな「R.S.V.P.」とか好きです。

THE JETSET / VAUDEVILLE PARK
1993/日本コロムビア/COCY-75647/CD (ORIGINAL RELEASED : 1987)
サウンド的にも大きな転機を迎えた4枚目。初期の作品に見られた弾けるようなポップ・ナンバーは本作では鳴りをひそめ、スタジオで練りに練ったという感じの作品に仕上がっています。オープニングの「Introduction」昔ながらのパパパ・コーラスの入ったナンバー。シンプルながらも凝ったサウンド創りで、後期Beatles風とでも言っておきましょうか。エレキよりもアコースティック・ギターの方が本作ではメインになってます。アルバムとして見てもなかなかの好作品。

THE JETSET / FIVE
1988/英DANVE NETWORK/JETSET 5/LP
タイトルが示す通り5枚目のアルバムであると同時にラストアルバム。この頃になると初期の勢いは影を潜め、よりじっくりと作られたような曲が多く、アレンジなんかも凝っている。分かりやすくいえば、彼らもBeatlesが進んだのと同じ道のりをたどっています。Paul McCartneyが作る曲っぽい「King For A Day」を始めPaul McCartney色の強いアルバムです。今までの作品と比べるとちょっと地味かな。

THE JETSET / THE BEST OF THE JETSET
1992/英Tangerine/Tang CD1/CD
27曲も収録されてるベスト盤。5枚のアルバムからバランスよく選曲されてて嬉しいです。実は始めはChordsみたいなビート系ばかり聴いてたんで、このグループってあまり好きじゃなかったんですけど、某サイトで物凄く誉めてあったんで聴き直してみたら凄くよかったです。彼らはルックスはイマイチだけど、とにかくポップ!! ビックリするくらい良い曲が多いんで、その良さが分かった時は感動ものでした。

THE JETSET / THE BEST OF THE JETSET TOO
1993/英Tangerine/Tang CD5/CD
そのベスト盤の続編。こちらは未発表曲4曲を含む22曲入り。相変わらずこちらも良いです。いまだと英Sequelの2枚組ベスト『Jetset Mania』(CMDDD081)が容易に入手できます。安いし、オリジナルアルバムは廃盤だから、それさえあれば十分でしょう。内容はこの2枚のベスト盤とほど同内容です。ギターポップやバブルガムポップス好きな人は絶対気に入るはずなんで、騙されたと思って買いましょう。

SMALLTOWN PARADE / GET BEAUTIFUL
1993/ポリスター/PSCW-5016/CD
88年にThe Jetsetを解散させたPaul Bevoirが次に結成したグループがこのSmalltown Paradeで、ドラマーはMerton Parkasを始め数々のモッドバンドを渡り歩いたSimon Smith。本作は93年リリースの1stアルバムで、Charlatansの1stに通じるインディ/ダンス系サウンドになってます。Acidな感覚にポップなメロディが交わる好盤。なかでも代表曲「Watching Mary Go Round」はいい曲です。

PAUL BEVOIR / THE HAPPIEST DAYS OF YOUR LIFE
1992/英Tangerine/Tang CD2/CD (ORIGINAL RELEASED : 1985)
Jetsetの1stアルバムリリース後に発表されたPaul Beoirのソロアルバム。サウンド的にはJetsetをもっとシンプルにした感じのポップサウンド。楽曲がシンプルになった分より一層曲のメロディが浮かび上がった印象を受けます。やはりこの人のポップセンスはただならぬ物を感じます。聴いていて底抜けに楽しめるポップソングといえるでしょう。このアルバムリリース後はJetsetとしてのバンド活動に一層力を入れていくことになります。

PAUL BEVOIR / DUMB ANGEL
1994/英Tangerine/Tang CD8/CD
94年になって届けられたソロとしては第2作目。全体的にアコースティック主体のシンプルなサウンドに仕上がってます。昔の様な弾けるようなポップ感は感じられないけど、随所に見られるポップセンスは健在といったところでしょうか。個人的には若干地味かなって感じですけど、中々の佳作だと思います。この人の場合昔から一貫してやってることは同じなので、ファンなら期待は裏切られないと思います。ミニPaul McCartneyといったところでしょうか。