THE HOLLIES / STAY WITH THE HOLLIES plus
2003/東芝EMI/TOCP-67114/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964)
Beatlesの陰に隠れがちですが、記念すべきHolliesのデビューアルバム。1曲を除いて全てカバーで構成されています。まあこの時代はカバー曲が主体だったから仕方がないですが。Chuck BerryやArthur Alexander、Contours、Leiber-Stoller作品を取り上げる等、Beatlesやその他のグループと同路線。しかし、他のグループと異なるのは3パートのハーモニーワーク!! 夢の世界へと貴方をご招待。シングルヒットした「Stay」は歴史に残る名カバーで必聴です。

THE HOLLIES / IN THE HOLLIES STYLE plus
2003/東芝EMI/TOCP-67115/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
これがホリーズ・スタイルだ、というタイトルからも彼らの自信が表れた2ndアルバム。カバー曲が大半を占めていた1stとは異なり、オリジナル曲も多く収録されており、成長が伺えます。Beatles直系のオリジナル・ビートナンバー「Don't You Know」、タイトなビートナンバー「Come On Home」がこの中では特に素晴らしい出来。Allan Clarkのシャウトがカッコいいラストナンバーもバンド・アンサンブルが最高。ボーナストラックのシングル曲もどれもが素晴らしい曲。

THE HOLLIES / HOLLIES plus
2003/東芝EMI/TOCP-67116/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
再びカバー曲が多く収録された3rdアルバムですが、このアルバムあたりから完全に自分達のスタイルをモノにしている。Impressionsの「You Must Believe Me」のカバーは数あれど、彼らのカバーは素晴らしいの一言。Episode Sixにカバーされた「Put Yourself In My Place」も名曲。アルバムも勿論良いのですが、ボーナストラックのシングル曲「Look Through Any Windows」が初期のHolliesナンバーの中で1、2を争う屈指の名曲。何としても聴いてくれ!!

THE HOLLIES / WOULD YOU BELIEVE? plus
2003/東芝EMI/TOCP-67117/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
続くこの4作目は「I Take What I Want」と「That's How Strong My Love Is」というモッズが好きそうな曲を取り上げていたり、オリエンタルな雰囲気漂う自作曲「Oriental Sadness」、ヒットシングル「I Can't Let Go」など、実に内容に富んでいる1枚。時折Graham Nashのフォーキーな一面も垣間見れたりもします。ボーナストラックの超有名曲「Bus Stop」も聴き逃がせない名曲。目まぐるしく変わる時代の風を受けて自分達も変わっていこうとする前向きな作品。

THE HOLLIES / FOR CERTAIN BECAUSE... plus
2004/東芝EMI/TOCP-67122/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
音楽的に一つの到達点に達した5thアルバム。本作を彼らの最高傑作に挙げる人が多いのもうなずける名作。モノ/ステレオの両方を収録し、ボーナストラックは3曲と控えめです。前作が発展途上的な作品だったのに対して本作はその延長線上にありながら、あらゆる意味において完成されています。大ヒット曲「Stop! Stop! Stop!」を筆頭に名曲揃い。何曲かで参加しているMike Vickersの功績も見逃せない。オリエンタルな雰囲気漂う極上のメロウ・ポップサイケ。

THE HOLLIES / EVOLUTION plus
2004/東芝EMI/TOCP-67123/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
前作で蒔かれたサイケデリックの種が見事なまでに開花した6thアルバム。こちらもモノ/ステレオの両方と同時期のシングル両面のこれまたモノ/ステレオを収録。新しい方向へと向かい始めたGraham Nashと従来のスタイルを貫こうとした他のメンバーとの見解の相違が生じ始めたのもこの頃。従来のフォーキーなサウンドと随所に見られるサイケの要素が融合した最初から最後まで全くの隙の無い傑作。溢れるハーモニーの洪水とサイケの浮遊感、この2点に尽きる。

THE HOLLIES / BUTTERFLY plus
2004/東芝EMI/TOCP-67124/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
ソフトロック/ポップサイケ愛好者にとってもお馴染みの7thアルバム。サイケ期は本作をもって頂点を迎えます。よくBeatlesの『SGT Peppers』と比較されますが、まさにトータルで隙の無い名盤。この路線が従来のファンに受け入れられなかった為発売当時はセールス的には不振に終わったものの、Zombiesの「Odessey & Oracle」同様に後になって再評価された作品。内容は最高に素晴らしいが、本作によってGraham Nashとグループの間の溝は深まってしまう。

THE HOLLIES / HOLLIES SING DYLAN plus
2004/東芝EMI/TOCP-67125/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969)
全曲がBob Dylanのカバーからなるアルバム。カバー曲主体からオリジナル曲へ、そしてサイケデリックへと常に進化してきたグループがこういう企画もの的な作品を録音するという事に反発したGraham Nashが脱退、渡米している。カバーアルバムだけにどうしてもオリジナルアルバムと比べると本作の重要度は劣る。今回の紙ジャケ再発はむしろ14曲のボーナストラックが目玉。名曲「Look Through Any Window」の別バージョンや「Wings」等の収録が嬉しい。

THE HOLLIES / AT ABBEY ROAD 1963-1966
1997/英EMI/7243 8 21134 2 3/CD
好評のAbbey RoadシリーズHollies編。メンバーのGraham Nashが後に米に渡ってC,S&Nを結成する為、それ絡みで語られてHollies自体は日本においてはお粗末な扱いしか受けてませんが、何ででしょう?カッコよいですよ、かなり。Beatlesと言ってしまうのは簡単ですが、それに留まらない魅力がいっぱいです。「I Can't Let Go」「Bus Stop」「Stop Stop Stop」他、名曲が目白押しなんで、是非一度聴いてみてください。

THE HOLLIES / AT ABBEY ROAD 1966-1970
1998/英EMI/7243 4 93450 2 7/CD
その続編。この時代は初期の典型的なマージースタイルから脱却したハーモニーポップ、サイケポップサウンドを聴かせてくれます。14曲目までがGraham Nush在籍時の録音。シングル両面、アルバム収録曲、未発表曲で構成されてます。「Open Up Your Eyes」や「Man With No Expression」とかかなりの出来。ほんとAllan ClarkeとGraham Nushの息もピッタリの絶妙のハーモニーはLennon/McCartneyに匹敵するほど。

THE HOLLIES / AT ABBEY ROAD 1973-1989
1998/英EMI/7243 496434 2 0/CD
シリーズ第3集。こんなに続編が出たのはHolliesだけ。本国では今でも評価高いんでしょうか?もうこの頃になるといわゆるHolliesのイメージとは違っていますが、年とっても頑張っているってのは凄い!というかこんな長寿バンドだったとは知りませんでした。サウンド的にはアーシーな香りもするロックサウンドですが、ちらほらHollies節も垣間見ることが出来ます。個人的にはFacesっぽい、なんて印象を受けました。

Official Web Site http://www.proweb.co.uk/~rhaywood/