THE GRAHAM BOND ORGANIZATION / THE SOUND OF 65
                 /THERE'S A BOND BETWEEN US
1999/英BGO/BGOCD500/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965/66)
彼らがColumbiaに残した2枚のアルバムを1枚のCDに収めて99年に念願のCD再発。当時のクールなロンドンの雰囲気が伝わってくる名盤です。この後Creamに参加するJack BruceとGinger Bakerのリズム隊が在籍してるのももはや説明不要か。ブレイン・ドレインと称されるJazz、Blues、Soulを融合させる演奏はクールで、数あるクラブ系グループの中でも彼らの黒さは頭一つ抜き出ています。その本格嗜好のお陰でセールス的には成功できなかったそうです。

THE GRAHAM BOND ORGANIZATION
                    / LIVE AT KLOOKS KLEEK
1997/英CHARLY/CDGR 195/CD (ORIGINAL RELEASED : 1988)
80年代に発掘された彼らのライブを収めたアルバムのCD再発。これがまた凄い熱気で、1曲目の「Wade In The Water」からして熱気ムンムン。ラストの「What'd I Say」なんてもう… カッコよすぎて言葉になりません。スタジオ盤を聴いて、その黒さに馴染めなかった人にもこっちのライブ盤は是非聴いてもらいたい。こんなライブが連日の様に繰り広げられてたっていうんだから当時のクラブはさぞ熱かったんでしょうな。残念なことにGraham Bondは74年に事故死。

GRAHAME BOND / LOVE IS THE LAW
2004/独SUNRISE/40101012/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
ジャズロックへの追求を深める為かどうかは分かりませんが、GBO解散後に彼は渡米しPulsarレコードより発表したソロ第1作目。ボーナストラックとしてGBO時代のシングル4枚両面の8曲が追加収録されています。全曲Bill Gambleという人物のペンによるオリジナル曲。内容はかなり渋めのジャズロックでギターレスで彼の奏でるオルガンがメイン。無駄なものを一切取り払ったシンプルなサウンドでやや地味な作品。リズム隊とオルガンの攻めぎ合いは絶妙です。

GRAHAME BOND / MIGHTY
2004/独SUNRISE/40101022/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
米Pulsar発ソロアルバム第2弾。前作に続いて本作もBilly Gambleが全曲作曲を手がけています。この人誰なんでしょうか? こちらもシングル曲をボーナストラックとして4曲追加収録。オープニングナンバーは「Wade In The Water」みたいなオルガンに鋭いギターカッティングが絡むファンキーな曲でカッコイイです。「Oh Shinig One」はもろAtranticあたりのソウルの影響下のサウンドだし、バリエーションが多彩な作品です。ジャズというよりかはR&Bに接近した作品。

GRAHAM BOND / SOLID BOND
2004/独SUNRISE/40101042/CD (ORIGINAL RELEASED : 1970)
発表は70年だが、66年に録音された曲が並ぶアルバム。オーソドックスなジャズロックですが、内容は実に濃い作品です。R&B古典中の古典「Last Night」、カッコイイです。3曲はGBO組3人にJohn McLaughlinを加えた4人編成での63年の貴重なライブ音源。ただ内容はコテコテのスタンダードジャズで迫力はやや物足りない。ボーナストラックはWhoファンにはお馴染みの「Waltz For The Pig」と「Wade In The Water」の迫力満点の名演が聴ける再録音です。

Official Web SIte : http://www.grahambond.net/