GENO! GENO! GENO! LIVE IN THE 60s
在英米人Geno WashingtonはHerbie Goinsらと共に60年代のイギリスで活躍した数少ない黒人シンガーです。Otis Reddingを彷彿とさせるシャウトとStaxスタイルのバックバンドRam Jam Bandを引き連れて連日クラブで熱いギグを繰り広げていたという。そんな彼らが69年に解散するまでにリリースしたライブアルバム3枚を縮小紙ジャケットに封入し、折りたたみ式ブックレットと共にミニボックスに収めたのが、この3枚組ボックスです。彼らはスタジオ作品よりもライブアルバムが良いので、機会があれば是非一度彼らの熱いライブに耳を傾けてみてください。

GENO WASHINGTON & THE RAM JAM BAND
    / HAND CLAPPIN' FOOT STOMPIN' FUNKY-BUTT... LIVE!
ORIGINAL RELEASED : 1966
ディスク1は1966年リリースのライブアルバム第1弾。スタジオ録音が結構しょぼかったりするけど、これはそんな心配は無用。とにかく熱い熱い、熱すぎる。バンドと観客が一体になった様子がビンビンに伝わってきます。メドレー形式で次々とR&B/Soulの名曲が演奏されていきます。「Respect」での歌いっぷりなんてOtisが舞い降りたかと錯覚するほどです。って言い過ぎかな?まあ、それ位凄いって事で。

GENO WASHINGTON & THE RAM JAM BAND
      / HIPSTERS, FLIPSTERS, FINGER-POPPIN' DADDIES!
ORIGINAL RELEASED : 1967
ディスク2は1967年リリースのライブアルバム第2弾。相変わらずアルバムタイトル長いっつーの(笑)。オープニングはインストでGenoの登場をお膳立てして、「Day Tripper」のイントロに続いて「I Can't Turn Your Lose」でGeno登場。なんてカッコいいライブの幕開けなんだろうか。その場にいたら失神するね、俺なら。基本的にはカバー曲ばかりなんだけど、最高の一言です。当時イギリスで本物のソウルのライブが見れるってだけで、みんな嬉しかったんだろうなー。

GENO WASHINGTON & THE RAM JAM BAND / RUNNING WILD
ORIGINAL RELEASED : 1968
ディスク3は1968年リリースの第3弾。前の2作に比べると、ちょっと薄い印象の感じも受けますが、それでも十分カッコいいです。お馴染みRollin Stonesの「Jumpin' Jack Flash」のカバーなんてのも演ってます。バックのRam Jam Bandの演奏が少しRock色が強まってきた感じを受けます。やっぱ彼らの真骨頂はライブアクトだとつくづく思い知らされるアルバムです。