ERIC BURDON & THE ANIMALS / WINDS OF CHANGE
2003/独REPERTOIRE/REPUK 1003/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
グループ名にはAnimalsの表記がありますが、実際にはEricが結成した全くの新グループ。多分にもれずサイケの影響を存分に浴びた作品となっており、意気込みは感じられるが、全体としては散漫な影響を受けます。彼等の代表曲「San Franciscan Nights」はドス黒いガレージサイケ。ボートラのシングルB面曲「Ain't That So」と「Greatfully Dead」が何気にキャッチーでアルバム本編よりも好きだったりします。本編では「Paint It Black」のカバーが良い出来。

ERIC BURDON & THE ANIMALS/THE TWAIN SHALL MEET
2004/独REPERTOIRE/REPUK 10223/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
続く2ndアルバムにシングル曲5曲を追加した再発。作品を通して時代を反映したサイケデリックな雰囲気が漂い、前作よりはキャッチーで親しみやすい内容となっている。オープニングを飾る「Monterey」は勿論あの愛と平和の祭典について歌った曲で、地を這う様な重厚なベースにポップなホーンが切り込むラーガな名曲。「Sky Pilot」はポップな曲調とは裏腹に悲愴なメッセージが込められた反戦ソング。ブルースを基調とした「Closer To The Truth」もカッコいい。

ERIC BURDON & THE ANIMALS / EVERY ONE OF US
2004/独REPERTOIRE/REPUK 1055/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
本国イギリスでは発売を見送られ、アメリカのみのリリースとなった3作目。本作からGeorge BrunoことZoot Moneysが加入しています。サイケデリックムーブメントの渦中にいた彼等ですが、本作ではスタイルとしてのサイケに決別し、再びルーツである黒人音楽に接近した作品。その為、キャッチーさはほとんど感じられず非常に地味で陰気くさい印象を受けます。ラストの「New York 1963」は語りを交えた19分にも及ぶ大作で彼のダウントゥアースな一面が伺える。

ERIC BURDON & THE ANIMALS / LOVE IS
2004/独REPERTOIRE/REPUK 1056/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
オリジナルは2枚組でリリースされた意欲作だが、結局は本作が最後の作品となってしまう。Ike & Tina Turnerのカバー「River Deep Mountain High」のカバーはそのパワーに圧倒されます。本作収録曲中唯一のオリジナル曲「I'm Dying, Or Am I?」はかなりポップな曲調でキャッチー。「Ring Of Fire」の熱唱は最大の聴き所です。「Gemini」からメドレー形式でなだれ込むラストの「The Madman」はZoot MoneyがDantalian's Chariot時代に出した曲のリメイク。