THE END / INTROSPECTION
1997/韓SI-WAN/SRMC 0065/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969)
Rolling StonesのBill Wymanプロデュースで知られるサイケグループの唯一のアルバムのCD再発。代表曲「Shades Of Orange」はWymanのペンによる曲で、Charlie Wattsがタブラで参加してます。僕は何といってもインパクトのあるジャケが大好きなんだけど、内容もカッコいいです。活動後期にはプログレ寄りのサウンドになるみたいですが、この頃は洗練された優しげなポップサイケ。「Cardboard Watch」は名曲。グルーヴィな「Introspection」もカッコいいです。

THE END / IN THE BEGINNING
1996/英TENTH PLANET/TP025/LP
彼等がDeccaに入りする前にPhilipsからリリースしたデビューシングル両面と、スペインのみでのリリースした音源と未発表曲を収録した編集盤。デビューシングルはサイケというよりかはモッド、ソウルの影響を受けた60年代中期のビートグループのサウンドといった印象です。デモ曲のほうもそう、モッズからサイケへと脱皮する瞬間を捉えたような感触で、これはこれでまたカッコいい。スペインで発表したシングルがホーン全開のフリークなモッドナンバーで最高。

THE END / RETROSPECTION
1997/英TENTH PLANET/TP033/LP
これは彼等の唯一のアルバム『Introspection』のアウトテイクを中心に、シングルやEPの音源を収録した編集盤LP。Phil Smeeによるジャケも素晴らしいですが、中身はもっと素晴らしいです。アルバムも統一感溢れる好作品でしたが、こちらは更に心地よい浮遊感に溢れた極上のポップサイケ。個人的にはアルバムと同等、下手すりゃそれ以上に好きだったりします。「Shades Of Orange」の米ミックスや「Loving,Scred Loving」のシングルバージョンも聴けます。

THE END / THE LAST WORLD
1999/英TENTH PLANET/TO047/LP
69年から70年にかけて録音された未発表曲をまとめた編集盤。いやーしかしこのグループも未発表曲の方が多いですね。彼等のサウンドの要であったサイケデリックから、プログレッシブなロックへと接近した骨太なサウンドです。「So Free」は従来通りのポップサイケ路線で1番のお気に入り。「North Thames Gas Board」は賑やかなハードポップで、「Turn On Waterstone」はジャズロック調とサウンドも多彩です。この後彼等はTucky Buzzardへと発展する。