DOWNLINERS SECT / THE SECT
2004/ビクター/VICP-62781/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964)
60'sブリティッシュビートの中でも一際硬派なR&Bビートを聴かせてくれるのがこのグループ。記念すべきデビューアルバムにシングル曲を追加しての日本のみの紙ジャケ再発にファンならずとも涙、涙。あまりにも硬派すぎて本国ではのセールスは散々でしたが、北欧ではBeatles並みの絶大なる支持を得ていたようです。斜に構えたメンバーに、ふてぶてしいボーカル、ブルースハープ、どこを取ってもチンピラそのもの。これを聴くとStonesですらポップに聴こえる。

DOWNLINERS SECT / COUNTRY SECT
2004/ビクター/VICP-62782/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965)
ブリティッシュビートの源流をたどっていくとスキッフルやカントリーに突き当たるわけですが、アルバム1枚まるまるカントリーで作ったグループは彼等ぐらいのものです。しかしよくレーベルが許してくれましたな。そんな訳で前作の延長線上としてこのアルバムを手にした人は、肩透かしを食らうでしょう。その姿勢は評価に値するが、ビートファンにとっては評価が難しい作品であることは間違いない。彼等の別の一面を知ることができる作品だが、熱心なファン向けかな。

DOWNLINERS SECT / THE ROCK SECT'S IN
2004/ビクター/VICP-62783/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
最高傑作とも評される3rdアルバム。Columbiaにこの後もう1枚アルバムを残す予定だったが、本国での人気がなかったためレーベル側に契約を打ち切られてしまう。残念。どっしりと地に足を着けた安定した演奏で硬派なロックンロールといった佇まい。個人的にはやんちゃな1stの方がどちらかといえば好み。こちらの作品は滲み出るパンキッシュな粗暴さが魅力ですね。「Brand New Cadillac」とかカッコいいです。ボートラの「Glendora」も人気の高い1曲で必聴の事。

DOWNLINERS SECT / SINGLES A's & B's
1994/英SEE FOR MILE/SEECD 398/CD
タイトル通り60年代のシングル曲AB両面を順番に収録した編集盤。芸は無いですが、60年代はアルバムよりもシングル中心だったのでこういった編集盤が実は1番ありがたかったりします。しかも流石はSee For Miles、初期のデモと自主制作によるライブEP音源を収録してます。入門編としてもうってつけの内容。モッズの定番M.G.'sの「Green Onions」をカバーしてますが、オルガン無しでこの曲をカバーしたのは彼ら位でしょう!! 君も僕と一緒にBe A Sect Maniac !!