THE DEVIANTS / PTOOFF!
1992/英DROP OUT/DOCD1988/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
Mick Farren率いるアンダーグラウンド・サイケ・グループの1st。当初は通販等の特殊な流通形態でリリースされ、69年にDeccaから再リリースされました。ブルースを基調としながらもアンダーグラウンドな香り漂うサウンドつくりで、曲を一度バラバラにした後にコラージュとして再びつなげたかの様な印象を受けます。随所にガレージ的な要素も見受けられますが、お世辞にも聴き易いアルバムではないですね。サイケというよりアート・ロックという言葉が相応しいかも。

THE DEVIANTS / DISPOSABLE
1996/CAPTAIN TRIP/CTCD-042/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
続く2ndアルバム。アンダーグラウンド色が強いのは前作同様ですが、1stよりかはとっつきやすい内容となっています。総評していうとガレージィな変態ブルースサイケといった感じですかね、乱暴な表現ですが。Twink同様にMick Farrenの頭の中はかの地にブッ飛んでいます。「You've Got To Hold On」はキャッチーかつ疾走感溢れるロックナンバーでカッコいいです。フリーキーだった前作に比べるとちゃんとした曲が多いです。所々で彼らのルーツが伺える作品。

THE DEVIANTS / #3
1997/CAPTAIN TRIP/CTCD-061/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969)
アングラ色も薄れ、彼等の作品の中では割と聴きやすい3rd。本作発表後、オリジナルDeviantsは分裂解散してしまう。Mick Farrenはソロアルバム『Mona』の製作へ、Paul RudolphとRuss HunterはPink Fairriesを結成している。サイケ、ブルース、ガレージ色が混在するロックアルバムです。前2作で顕著だったブッ飛び感は本作ではすっかり後退していますが、時折コラージュ的にサイケがまぶされています。インストだけど「Broken Biscuits」がカッコいい。