DAVE DEE,DOZY,BEAKY,MICK&TICH / Same
2003/独REPERTOIRE/REPUK 1004/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966)
ここ日本ではDave Dee Groupの略称で有名なポップグループの1stに大量のボーナストラックを追加した再発CD。今まで陳腐なベスト盤しか出てなかったので、こうやってオリジナル・アルバム単位で再発されたのは嬉しい所。ポップでシンプルな楽曲にファズをぶち込むこむという典型的なティニー・ポップですが、見逃せない曲も多い。アルバム通して聴くとミュージシャンとしての一面が垣間見れます。元祖パワーポップとも言うべき「Hold Tight」とかカッコいい。

DAVE DEE,DOZY,BEAKY,MICK&TICH
              / IF MUSIC BE THE FOD OF LOVE
2003/独REPERTOIRE/REPUK 1005/CD (ORIGINAL RELEASED : 1967)
カーナビー・ファッションに身を包んだド派手なジャケが印象的な2作目。本作も前作に引き続きポップでキャッチーなパワー・ナンバーが満載です。基本的なリズムはほとんど同じなんですがね… ファズの使い方とか聴くとGSが好んで彼らの曲をカバーしたってのもうなずけます。オープニング・トラックの「Bang」とか底抜けにキャッチーで良いです。ちょっと哀愁漂う「You Make It Move」も無意味にファズがガンガン鳴っててカッコいい。アイドルなんだけど、実は実力派。

DAVE DEE,DOZY,BEAKY,MICK&TICH/IF NO-ONE SANG
2003/独REPERTOIRE/REPUK 1013/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
草原で佇むジャケも秀逸な3rdアルバム。本作ではムチの効果音を入れた「The Legend Of Xanadu」が有名。日本ではGSグループJaguarsによるカバーでお馴染みの曲。本作では従来の様な直球ポップソング路線は影を潜め、アコースティックな表題曲「If No-One Sang」やラテン・リズムを取り入れた「I've Got A Feeling」等、成長の跡が見られます。「If I Were A Carpenter」のカバーも取り上げたり、全体的にフォーキーな渋いサウンドでまとめられています。

DAVE DEE,DOZY,BEAKY,MICK&TICH / TOGETHER
2006/独REPERTOIRE/REPUK 1053/CD (ORIGINAL RELEASED : 1969)
ラストアルバムとなった69年作にボーナストラックを追加した再発CD。この後Dave Deeはソロとして独立し、残されたメンバーは翌年にD,B,M+T名義でアルバム1枚を残す。アルバム本編はこれぞティニーポッパーといわんばかりのポップでカラフルな「Below The Belt」で幕を開ける。69年という時代の風はどこ吹くで、相変わらず毒気の無い派手派手しいポップナンバーが並んでおります。ボートラのシングルは70、80年代(再結成時?)の音源で正直興味ない。

D,B,M+T / FRESH EAR
2006/独REPERTOIRE/REPUK 1054/CD (ORIGINAL RELEASED : 1970)
Dave Deeがソロとして独立し、残された4人で発表した唯一のアルバムにボーナストラックを追加した再発CD。従来の必要以上にカラフルなジャケからはうって変わって渋いジャケですが、内容のほうもフォーキィでシンプルなサウンドになっています。傑作とは呼べないにせよ、枯れたサウンドでこれはこれで味のある作品。シングルは従来の派手なアレンジがちらほら顔を見せてますが、まあ仕方ないところでしょうかね。必要以上にお勧めできないけど興味があれば。