DAVE CLARK FIVE
        / THE HISTORY OF TE DAVE CLARK FIVE
1993/米HOLLYWOOD/HR-61482-2/2CD
Beatlesに続いてアメリカで成功したグループで、日本においてもBeatles以上に人気あったみたいです。ホーンが入ってたりボーカルが黒かったりするんですが、サウンドは黒いというか、ひたすらキャッチーかつパワフルで、個人的にはパワーポップの源流といった印象を受けます。版権をDave Clark自身が管理しており、オフィシャル盤としては本ベストと英Emiのベスト盤のみというのが何とも残念な限り。ちなみに以下に紹介するCDは全てブートまがいの再発です。

THE DAVE CLARK FIVE / THE EARLY YEARS
1997/ハンガリーROCK IN BOX/RIB CD 041/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964/64)
米Epic原盤のアメリカデビュー作『Glad All Over』と2nd『Return!』のアルバム2枚にシングルを追加したアンオフィシャル再発CD。いわゆるパワフルなトゥテナムサウンドと呼ばれたデビュー時の楽曲は勢い溢れるビートロックが満載です。彼等は活動の拠点は本国よりもアメリカに重点を置いていたので本国よりもアルバムは多く出してます。同じ年に2作とも出してるので、アルバムのクオリティとしてはやや微妙な部分もありますが、この勢いは誰にも止められない。

THE DAVE CLARK FIVE
           /AMERICAN TOUR/COAST TO COAST
1999/独ROCK-IN-BEAT/RB 032/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964/65)
続く米3rdと4thアルバムにアルバム未収のシングル音源を追加したカップリングCD。タイトルが紛らわしいですが、前者はライブ盤ではなくてスタジオ盤。彼等の絶頂期に発表されたこれらの作品は名曲揃いで充実しています。英国ではB面に甘んじた「Because」は泣きの傑作バラード。ブレーキ知らずのフルスロットルで突っ走るパワーナンバー「Any Time You Want Love」も屈指の名曲。彼等の魅力が余すことなく詰まっているこの時期のアルバムは必聴です。

THE DAVE CLARK FIVE
      / WEEK IN LONDON/HAVING A WILD WEKEND
1999/ハンガリーROCK IN BOX/RIB CD 055/CD (ORIGINAL RELEASED : 1965/65)
米5作目と6作目のカップリングCD。ちなみに後者『Having A Wild Weekend』は初の主演映画『5人の週末』のサントラ盤です。しかしよくこの短期間にこれだけの曲を書けたなと思うほどの多作ぶりです。前者のアルバムはバラード寄りの曲が中心なのですが、これがなかなかの快作。哀愁漂う佳曲のオンパレードでビートナンバーだけが彼等の魅力では無い事を痛感。後者はサントラだけにインストも入ってますが、これはこれで良いです。所々のパクリは愛嬌で。

THE DAVE CLARK FIVE
           / I LIKE IT LIKE THAT/TRY TOO HARD
2000/独ROCK-IN-BEAT/RB 205/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966/66)
続く米盤2作のカップリングにシングル曲をプラスしたCD。1年間に2枚も3枚もアルバムを量産していたこの時期ですが、流石にアルバム単位で聴くと厳しくなってきます。サウンドは相変わらずのロッカバラード路線を守ってます。そんな中でも前者の作品ではガレージ色の強い「I Need Love」や「Maybe It's You」が、後者ではタイトなビートチューン「Try To Hard」が聴き所。カバーですが大ヒットした「Over And Over」も然り、何曲かは魅力的な曲が必ず有る。

THE DAVE CLARK FIVE
               / SATISFIELD WITH YOU/5 BY 5
2000/独ROCK-IN-BEAT/RB 207/CD (ORIGINAL RELEASED : 1966/67)
アメリカ通算9、10作目に英盤『5 BY 5』収録曲とシングルを追加した強引な編集。まあ詰めれるだけ詰めてみましたってな感じですかね。この頃からMORっぽくてアダルティーな楽曲が目立ち始めるのですが、従来どおりのビートナンバーも入ってたりと、相変わらず統一感は全く無し。ファズを使用した「Good Lovin'」のカバーやDC5流フリークビート「Nineteen Days」等、ガレージ色の高い曲もちらほら入っています。Beatlesライクな「I Meant You」も結構好きです。

THE DAVE CLARK FIVE
    / EVERYBODY KNOWS/IF SOMEBODY LOVES YOU
2001/独ROCK-IN-BEAT/RB 210/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968/1970)
もはやすっかり時代の波に取り残された感じのするこの時期のDC5ですが、これは本国でリリースした2枚のアルバムをカップリングしたCD。あちこちで言及されてますが、Fats Dominoの「Blueberry Hill」のMike Smithのシャウトは気迫を感じる熱唱。そこそこいいんだけど、これは凄いぞって感じの曲がほとんどないので、熱心なファン向けの作品と言えるでしょう。後者の作品なんて見事に統一感無し。ある意味ニッチポップ的とも言えなくもないですが、微妙ですな。

THE DAVE CLARK FIVE / RARE TRACKS
2001/独ROCK-IN-BEAT/RB 215/CD
ドイツRock-In-BeatによるDC5再発の最終章がこれ。タイトル見てお分かりだと思いますがレア曲集。バージョン違いやEPのみの曲など、今までの再発から漏れた曲をまとめたものです。しかし残り物には福があるとはよく言ったもので、本作でもハイテンションな楽曲の数々を聴くことが出来ます。「Lucille」等のロックンロール定番曲のカバーに彼等の本質を再確認。ファズがギンギンの「Got Love If You Want It」が最高っス。「I Can't Stand It」のUK.Verも強烈。

THE DAVE CLARK FIVE / BEST OF TRUE STEREO
2003/独ROCK-IN-BEAT/RB 346(CDSOL-7097)/CD
彼等のステレオ版音源によるベスト盤。Rock-In-Beatでは正式には出てないCDですが、今回Urtra-VybeのSolidから解説を付けての国内配給盤。恐らくこういった形で出回ってるのは日本のみのはず。そんな経緯はさておき、ステレオ音源でのCD化は快挙。何曲かはモノ音源と別テイクで、詳細はライナーにて触れられています。詰めれるだけ詰め込んだ30曲というボリュームもさることながら、本作も正規盤とは言いがたい代物なので気になる人は早めの入手を。

DAVE CLARK & FRIENDS / SAME
2002/独ROCK-IN-BEAT/RB 218/CD (ORIGINAL RELEASED : 1972)
Rock-In-BeatによるDave Clark Five再発の番外編はレコード会社との契約が残ってたために製作されたDave ClarkとMike Smithの2人を中心とした作品にシングルを追加したもので、もちろんDave Clark Fiveの作品としてみるのには無理がありますが、ここでの主役はDave ClarkよりもMike Smith。当初から彼の黒いボーカルは一部では話題になっていたそうですが、Mike Smith節炸裂とでもいいましょうか。肝心の内容の方は贔屓目にみてもマニア向きの1枚。

Official Web Site : http://www.daveclarkfive.com/daveclarkfive/index2.htm