CHAD & JEREMY / SING FOR YOU/SECOND ALBUM
1992/独REPERTOIRE/REP 4286-WY/CD (ORIGINAL RELEASED : 1964/65)
Peter&Gordon同様に本国以上にアメリカで人気のあったフォークデュオの本国デビュー作と続く2ndアルバムの2in1に、シングルや未発表曲5曲を追加したCD。Peter&GordonがPaul MuCartneyのバックアップを受けて華やかなデビューを飾ったのに比べると、こちらはやや地味な印象を受けるが、彼等には英国特有の気品溢れる端正なフォークサウンドを感じることができ、シンプルな創りだけに飽きがこない。後の作品と比べるとまだ発展途上といったところ。

CHAD AND JEREMY / BEFORE AND AFTER
2002/米SANDAZED/SC 1117/CD (ORIGINAL RELESED : 1965)
彼等は本国イギリスよりもアメリカでの方アルバムを多く残しており、これはColumbiaに移籍後初の65年作にボーナストラックを11曲も追加したCD。「Why Should I Care」はポップス寄りのテンポのいい曲でメロディ&ハーモニーの美しさはお墨付き。マージービートっぽい「What Do You Want With Me」あたりも癒しの名曲。ロックナンバーがあったりとサウンドの方もバラエティに富んでいます。ボーナストラックではZombiesの「Sometimes」のカバーが収穫でした。

CHAD AND JEREMY / DISTANT SHORES
2000/米SANDAZED/SC 11068/CD (ORIGINAL RELESED : 1966)
夕日をバックにしたジャケットの様に、どことなく哀愁漂う曲が多い66年作。オリジナル収録11曲よりも多い13曲ものボーナストラックも目玉。この曲が、っていう曲は特に無くて全体的に地味な印象も受けるアルバムなのですが、聴き込んでいく内に味が出てくる1枚でもあります。美しいメロディが胸に染み、ソフトなアレンジと歌声が心を癒してくれます。「You Are She」あたりは結構好きです。個人的には未発表曲を含むボーナストラックのほうが楽しめました。

CHAD AND JEREMY / OF CABBAGES AND KINGS
2002/米SUNDAZED/SC 1118/CD (ORIGINAL RELESED : 1967)
Gary Usherがプロデュースしてるってことでソフトロックの名盤として有名な1枚。その進みすぎたサウンド故に当時は全く売れなかったそうです。イギリスならではのトラディッショナルな感覚とアメリカン・ポップスの華やかさが上手く融合した好盤。ジャケットから連想させられる程にはサイケという印象は受けないのですが、「Rest In Peace」は繊細なメロディにエレキ・シタールが絡む美しいソフト・サイケ・ナンバー。今聴いても新鮮な印象を受ける点が凄いと思う。

CHAD & JEREMY / ARK
1997/ソニー/SRCS 9269/CD (ORIGINAL RELEASED : 1968)
前作『キャベツと王様』に続き、Gary Usherプロデュースのラストアルバム。本作もセールス的には失敗に終わった1枚ですが、時代に埋もれた好盤。ポップサイケというよりも英国気質のブリティッシュ・ポップです。Gary Usherの手腕によるカルフォニア・サウンドとブリティッシュトラッドがうまくブレンドされたサウンドで心地よいです。「Imagination」みたいな明るい曲もありますが、基本的には陰鬱な雰囲気が漂っています。紅茶でもすすりながら聴きたい1枚。

Official Web Site : http://www.chadandjeremy.net/cj/front.htm