BIG BOY PETE / HOMAGE TO CATATONIA
1998/米BACCHUS/BA 1123/CD
公式リリースよりも未発表曲の方がダントツに多いという録音マニア、Big Boy PeteことPete Milerの編集盤。これは96年にTenth Planetからリリースされ98年にCD化されたもの。66年から69年にかけて録音された未発表曲集なのですが、この人の場合は未発表曲=他の人で言うシングルやアルバムの曲、と捉えた方が良いでしょう。ねじくれたポップサウンドにシタールが絡むチープなポップサイケ。ガシャガシャして賑やかな「1,5000,000 Volts」とか好きです。

BIG BOY PETE / PSYCHO-RELICS
1999/米BACCHUS/BA 1137/CD
65年から69年にかけて録音された未発表曲集。まあこの人の作品はその膨大な量もそうですが、大体どれも似たよったカラーがあるので時代で語るのも難しいかと思われます。「Baby I Got News For You」、「Sweetmeat」、「The Mother Seeds」あたりは結構良いですね。ライナーの写真みても伺えるんですが彼の音楽ルーツは旧時代のロックンロールで、オールディーズ風な曲を無理やりサイケ風に仕上げたものも中にはあります。全体的にはそこそこですかね。

BIG BOY PETE / RETURN TO CATONIA
1999/米GEAR FAB/GF-139/CD
Tenth Planetから出てた未発表曲集のCD再発。シタール全開のネジクレサイケの饗宴が繰り広げられています。1曲目の「'Twas Not So Short Ago」はBeatlesっぽいメロディが親しみやすい佳曲と書きつつ2曲目の「Me」もBeatles風。いうなれば『Revolver』を薄めたハンドメイド・サイケ作品。泣きのメロディの「Summerland」は地味だけど個人的には好みのタイプの曲です。「Nasty Nazi」はオルタナな先取りしたようなジャンクなサウンド。割と好きな1枚かな。

PATE MILLER / SUMMERLAND
2000/米GEAR FAB/GF-147/CD
これもTenth Planetから出てたものCD再発。何故かこの作品だけPete Miller名義となっています。本作品は未発表曲ながらもオーケストラパートを含め、バンド形態でしっかりとした完成形になっています。サイケというよりかはポップなロックンロールといった感じのサウンドです。ロカビリーやロックンロール風の曲をノベルティなポップサウンドに仕上げています。「Where Did It Go?」はニッチな佳曲。ガラクタ箱をひっくり返した様なポップワールドが広がっています。

Official Web SIte : http://www.bigboypete.com/welcome.html